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武豊騎手が京都大賞典(G2)で大記録達成へ「原点回帰」。30年前、若き天才が重賞初勝利を飾った「数奇な運命」とは

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武豊騎手が京都大賞典(G2)で大記録達成へ「原点回帰」。30年前、若き天才が重賞初勝利を飾った「数奇な運命」とはの画像1

 今から30年前の1987年。「魔術師」と呼ばれた名手・武邦彦の息子として競馬界にデビューを果たした武豊騎手。ここから当時の新人最多勝記録を始め、数々の”伝説”が創られることになるのだが、その幕開けがオークス馬トウカイローマンと制した京都大賞典(G2)だった。

 これが武豊騎手にとっての重賞初勝利となったわけだが、この若き天才騎手に大舞台での自信と、スターダムにのし上がる”きっかけ”を与えた勝利には、ちょっとした「エピソード」がある。

 この年の春、デビュー時から2世騎手として脚光を浴びていた武豊騎手だったが、その一方で3年前のオークス馬トウカイローマンは、成績不振から引退の危機に瀕していた。しかし「これで繁殖入り」と囁かれていた5月の新潟大賞典(G3)で2着に好走。オークス制覇以来の重賞連対となり、一転して現役続行の運びとなった。

 つまり、この新潟大賞典の好走がなければ、若き天才騎手の重賞初勝利はなかったということになるが、トウカイローマンの”数奇な運命”は競馬史にもう1つ大きな影響を与えている。

 実はこの年は、無敗の3冠を達成するなど「皇帝」として名を馳せたシンボリルドルフが引退し、種牡馬生活を開始した初年度だった。そこでトウカイローマンの関係者は、引退予定のオークス馬の配合相手に相応しいとして本馬の種付け権を購入。

 ところがトウカイローマンが現役続行となったことで、種付け権は宙に浮いてしまった。

 そこでトウカイローマンの代役として抜擢されたのが、すでに繁殖入りしていた妹のトウカイナチュラルだった。それこそが、後に「皇帝」シンボリルドルフの代表産駒として名を馳せる「帝王」トウカイテイオーの母である。

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