C.ルメールが武豊らを全否定!? 「馬のことをわかっていない」国民的英雄ディープインパクトを破った「伝説の有馬記念」を語る


 春に遠征したドバイシーマクラシック(G1)では、香港ヴァーズなどG1・3勝を上げるコリアーヒルなどの強豪に対し、最後の直線で一方的に突き放す4馬身半差の圧勝。さらに特筆すべきは、次走のキングジョージ6世&QES(G1)での激走だ。

 6頭立てとなった春の欧州最強馬決定戦で、ハーツクライは凱旋門賞馬ハリケーンランと、ドバイワールドカップ(G1)の勝ち馬エレクトロキューショニストという、当時の世界王者2頭と堂々の戦いを披露。

 激しい叩き合いの末に僅差の3着に敗れたが、その年3連勝を飾り、秋には日本を代表して凱旋門賞に出走することが決まっていたディープインパクトを差し置いて「ハーツクライこそが現役最強」と語る人も決して少なくはないほどの評価を受けていた。

 結局、ハーツクライはその後にノド鳴りの症状が発覚し、その年のジャパンCを最後に引退。引退レースではディープインパクトに借りを返された格好となったが、この2頭は現在でも日本を代表する種牡馬として、数多くの大レースで鍔迫り合いを演じている。

 最後にハーツクライに対して「日本で最初にできた恋人」と語ったルメール騎手。今年の有馬記念では、どんなドラマが待っているのか。ルメール騎手の話をすぐ隣で静かに聞き入っていたデムーロ騎手を始め、様々な思惑が交差するスリリングなレースを期待したい。

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