キタサンブラック全弟が武幸四郎厩舎決定! DMM待望の初勝利も「ケチ」が……
待望の勝利にケチがついてしまった。
12月23日に阪神競馬場5Rで行われた新馬戦は、最後の直線での叩き合いを制したキタノコマンドール(牡2歳、栗東・池江泰寿厩舎)が優勝した。
キタノコマンドールは昨年のセレクトセールにて1口馬主クラブ「DMMバヌーシー」を運営するDMMドリームクラブが1億9000万で落札。全姉にデニムアンドルビーらがおり、また馬名の名付け親はビートたけしとあって異例の注目を集めていた。
DMMドリームクラブはこれまでディープシャイン、アイワナシーユーの2頭がデビューしていたものの勝利には至らず。今回のキタノコマンドールが待望の”初勝利”をクラブにもたらすこととなったが、その内容は決して褒められたものではなかった。
C.ルメール騎手が騎乗して2人気に支持されていたキタノコマンドール。レースでは中団に位置すると、最後の直線ではギアを上げて外から、先を行く3頭に並びかけて叩き合いになった。だがゴール手前でキタノコマンドールは内側に斜行。サトノグロワール、ジャックローズ、エールグリーツらの進路が狭くなる不利を受けている。
この行為での降着こそなかったものの、ルメール騎手は1月6日から13日まで開催日4日間を含む8日間の騎乗停止処分が下されている。
「レース後に『DMMバヌーシー』の公式Twitterはキタノコマンドールが勝利したことをツイート。そして『涙が出るほど嬉しい瞬間でした…』とその勝利の余韻を噛み締めた様子でした。ですが、斜行は一歩間違えれば他馬を巻き込んでの大事件につながりかねず、やはり後味は悪いですね。次走こそ、クリーンな走りを見せてその真価を発揮してほしいです」(記者)