共同通信杯(G3)良血馬を蹴散らす「裏番長」爆誕!? すでに「ダービー馬候補」オウケンムーン軽視不可能!?
ゴールドシップやイスラボニータなど、後の皐月賞馬を輩出している共同通信杯(G3)。クラシック戦線を占う上で重要な一戦に、今年も将来が楽しみな素質馬が集結した。
有力視されているのは京都2歳S(G3)王者グレイル(牡3歳、栗東・野中賢二厩舎)や、ホープフルS(G1)3着のステイフーリッシュ(牡3歳、栗東・矢作芳人厩舎)など良血かつ重賞で好走している馬のようだが、爆発的な強さで2連勝を飾っているオウケンムーン(牡3歳、美浦・国枝厩舎)も注目したい1頭だ。
デビュー戦は4着に敗れたが、続く未勝利戦では後続に6馬身差を付ける圧勝劇を演じた。3番手の好位から直線に入り先頭に立つと、そこからは独走態勢。従来のタイムを0.3秒上回る「2歳コースレコード勝ち」という堂々たる内容だった。
その力がフロックでないことを、今年1月の500万下で示してみせる。スムーズにスタートし、道中は好位で先行集団を見る展開。勝負どころから仕掛け4角で先頭に並ぶと、そこから力強い走りで抜け出し、危なげなく2勝目を挙げている。後続に1馬身半差を付ける完勝と、自力の高さを見せつけた。
良血と呼ばれる馬ではなく、デビュー時から期待薄だった同馬だが、近2走によって評価は大きく変わったと言えるだろう。
ここまでタイムは平凡ながら、3戦連続で上がり3ハロンはメンバー最速をマークと能力の高さは証明済み。相手は確実に強くなるが、好走できる可能性は十分にある。
また、舞台が東京コースという点もプラスに働きそうだ。
「父のオウケンブルースリには、トニービンの血が入っていますからね。トニービンの系統は広いコースが得意で、特に府中との相性は抜群です。十分に勝負になるでしょう。