JRA武幸四郎厩舎以上の評価? 社台グループ「メロメロ」の新参調教師に熱視線
「先週、田中博康調教師は心底ホッとしていたようですよ。厩舎開業初勝利という意味もありますが、なんといってもあの社台レースホースが所有する人気薄の馬で勝利を収めたことが大きかったみたいですね。社台関係者たちからの評価も上がったと聞きました」(現場記者)
25日の中京競馬場8Rダート1800mで、管理するエジステンツァが後方から上がり最速の末脚を見せて快勝。田中博厩舎にうれしい厩舎開業初勝利をもたらした。
エジステンツァは父キングカメハメハ、母が08年のエリザベス女王杯優勝馬リトルアマポーラ、母父はアグネスタキオンという血統を持つ。当初は小島太厩舎に預けられていたが芝で芽が出ず、ダート転向2戦目で初勝利。しかし、その後も掲示板に載るだけで精一杯と、とても活躍しているといえない馬だった。
「今回が田中博厩舎に転厩して初戦。レースでは8人気と期待薄でしたが、最後の直線で伸びのある末脚を発揮するなど、これまでとは見違える走りを見せました。伸び悩みを見せていた良血馬に対して、意識的に馬体を絞る調教を行い、コンディションをきちんと整えた点なども社台関係者から田中博調教師への評価につながっているようです。今後の有力馬の預託にも繋がりそうですね」(前出・同)
今年7名の調教師が新たに開業。その中ではバツグンの知名度を誇っているのは武幸四郎厩舎だが、一部からはそれに負けず劣らずの評価を受けていたのが、この田中康厩舎だった。