C.スミヨン騎手「サンデーが拒否」原因はC.ルメール騎手? ドバイターフ(G1)リアルスティール「鞍上ドタバタ劇」の裏事情
ルメール騎手とスミヨン騎手は同じフランスの名手として、一見仲が良さそうだが、以前は同じ母国を代表するライバル同士として因縁の間柄だったようだ。
実際に2015年にルメール騎手が日本移籍を決断するに至ったのは、世界的な大馬主となるアガ・カーン4世との主戦騎手契約が解消されたという側面が大きい。つまり、ルメール騎手はフランスで、その地位を奪われて日本に渡ったということになる。
そして、ルメール騎手の後任としてアガ・カーン4世の主戦騎手となったのがスミヨン騎手である。しかし、そのルメール騎手もそれ以前に、スミヨン騎手に取って代わって主戦騎手となった経緯があり、スミヨン→ルメール→スミヨンとお互いに”最強主戦騎手”の座を激しく奪い合っていたというわけだ。
ただ、お互いを意識しているのは、どうやらルメール騎手の方。実際にルメール騎手が2015年に調整ルームでTwitterを利用し30日間の騎乗停止処分となった際、スミヨン騎手はわざわざフランスから「30日間の処分は厳しすぎると思う」とルメール騎手を擁護するようなツイートを残している。
「ただ、スミヨン騎手もスミヨン騎手で、かなりの問題児だとか……。騎手としての腕は世界的にも屈指の存在ですが、言動が素直過ぎるというか、思ったことをそのまま言ってしまったり、やってしまったりするところがあるようです。最初にアガ・カーンの主戦契約を解消されたのも、それが関係しているようですし、同じようにルメール騎手が懸念しているのも、その辺りなのかもしれません。