【アンタレスS(G3)展望】混戦続く古馬ダート戦線!?久しぶりの実戦となるグレイトパールは結果を残すことができるのか?

 阪神競馬場の日曜メインは古馬ダート重賞のアンタレスS(G3)。現在の古馬ダート戦線は絶対的な存在が不在で混戦ムードが漂うが、故障明けでの復活勝利を狙う馬や、初の重賞制覇が見えてきている馬など多彩なメンバーが出走を予定。楽しみなレースとなりそうだ。

 出走予定馬の中でまず注目を集めるのはグレイトパール(牡5、栗東・中内田厩舎)。1年半前からダートレースに転向すると、無傷の5連勝で瞬く間に昨年の平安S(G3)まで勝利。ダート戦線を牽引する存在として注目を集めた逸材だが、ケガによるアクシデントで長期の離脱を余儀なくされる不運に見舞われた。そんな大器がついに復帰を迎える。3走前の初夢S(1600万下)では昨年のチャンピオンズC(G1)や今年のフェブラリーS(G1)で人気の中心となっていたテイエムジンソクに快勝しているだけに、長期休養明けのレースとなるが上位争いに絡んでくるだけの実力はあるだろう。休養明けでどの程度まで仕上げているのか気になるところではあるが、これから先を考えれば結果が欲しいレースとなりそうだ。

 そんなグレイトパールに挑むのがマーチS(G3)での上位入賞組だ。

 今回の出走メンバーではマーチS(G3)で最先着となったクインズサターン(牡5、栗東・野中厩舎)が、初めての重賞制覇を狙う。前走はゴール前で鋭く伸びクビ差の2着まで詰め寄る好走を見せており、状態は良さそう。また、今年に入ってからは出走するたびに着順を上げてきており、本格化を迎えつつあるようで今後の動向にも注目が必要だろう。ここまで重賞には3度挑戦しているが掲示板を外さない安定感があり、最後の直線で確実に伸びてくる末脚は強力な武器。直線に急坂がある中山コースでの成績が優秀なので、同様のコース形態となる阪神コースは初めての出走ながらチャンスがあるはずだ。

 マーチS(G3)4着のアルタイル(牡6、美浦・手塚厩舎)も1発を狙っている。2走前のポルックスS(OP)や前走の走りを見ると好位追走から直線での抜け出しが得意で大崩れはしないタイプと言えるだろう。遠征経験が少なく阪神競馬場でのレースは初めてとなるが何としても結果が欲しいレースとなりそうだ。

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