JRA「新マイル王」へ良血モズアスコット「目覚め」の時? 過去2戦敗退の「理由」とルメールの「狙い」
「これまではどちらかというと中団から前目のスタイル、阪急杯は中団後方の位置で力まずに走らせ、直線末脚を十分に伸ばすスタイルを試しましたね。ルメール騎手としてもマイルを意識した走りだったと関係者の多くも語っています。マイラーズCはその”成果”を見せる戦いということで、現場の注目度は高いですよ」(現場記者)
2戦連続して芝千四の重賞はどれも一見力不足の結果だが、阪神Cは力量を測り、阪急杯はマイル仕様に変える為のレース。この2走とも阪神内回りで直線も短かったが、マイラーズCは京都外回りで直線が長い。ルメールがイメージした戦法がバッチリとフィットするように思える。
今回は短期放牧から戻ってきて、気性面での成長が見られるようで、最終追い切りも雨で馬場の悪い坂路を4F 51秒台で駆け抜けた。
最後に、絶対的な主役になるための資質だが、モズアスコットは未勝利を勝ち上がった後の阪神3歳上500万で、芝1600mを1分32秒7という好タイムで快勝。3歳でこのタイムは破格である。
果たしてマイラーズC終了後、モズアスコットが絶対的王者としての第一歩を踏み出しているのか。大変興味深く、注目してみたい。