武豊エアスピネル、アンカツ絶賛の「完璧騎乗」も完敗……横綱スワーヴリチャード合流で「絶望的」安田記念(G1)に残された「望み」は
「『絶望感』という意味では、同じくG1の前哨戦にあたる弥生賞(G2)で3着に敗れたジャンダルムの状況に似ていますね……。あの時も武豊騎手はほぼ完璧に相棒をエスコートしましたが、結局前を行くダノンプレミアムを捉え切れないばかりか、後ろから来たワグネリアンにも差されてしまいました。
そのジャンダルムは皐月賞(G1)で、出遅れもあって9着惨敗。弥生賞馬のダノンプレミアムこそ不在でしたが、さらなる強敵が合流してきた本番で着順を落としています。エアスピネルも、そうならなければいいんですが……。そんなことを考えてしまうほど、今日の完敗ぶりはショックでしたね」(競馬記者)
記者の話す通り、この日のレース内容は、本番の安田記念に向けて「相当、視界が悪くなった」と述べざるを得ないものだった。
ここで重賞2勝を誇るエアスピネルにとって「京都のマイル戦」は、まさに”庭”のようなもの。最高の舞台であることは、誰もが認めるところだ。それで前を行くモズアスコットを捉え切れないだけなら「開幕週の馬場」という言い訳が成り立つが、後ろから来た、かつ本馬よりも1kg背負ったサングレーザーにまとめて交わされては弁明の余地もない。
武豊騎手が「休み明けを使って次はよくなる」と話した通り、今回は2月の中山記念(G2)から始動予定だったが、骨膜炎により回避した経緯がある。昨年のマイルCSから約半年ぶりのレースだっただけに、次走予定の安田記念では状態面での上積みを見込みたいところだが……。