
武豊マテラスカイ次走決定!「JBCスプリント制覇」へ前哨戦も楽勝?

近年、世界の強豪と張り合えるようになった日本生産馬だが、恐らく世界基準で判断すると、血統的にもレース体系的に見ても一番貧弱で、世界レベルに追いついていないのが、ダート短距離戦線だろう。
そんな状況の中、唐突にも世界の強豪と相まみえ、より逞しくなって凱旋した一頭の馬に注目したい。マテラスカイ(牡4歳 栗東・森秀行厩舎)である。
マテラスカイが、ドバイゴールデンシャヒーン(G1)に出走して初めてその名前を知った競馬ファンも多いのではないだろうか? 元々、1,000万下クラスで勝ちあがれずうろうろしていた馬だったが、年明けになって、1,000万下、1,600万下クラスを連勝した。
とはいえ、オープンレースすら走ったことのない馬が、世界のダート短距離レースの最高峰の一つである、ドバイゴールデンシャヒーン(G1)に出走することは無謀とも思えた。
だが、世界のトップスプリンターである前年の覇者マインドユアビスケッツやBCスプリント勝ち馬のロイエイチを相手に5着。まさに大健闘だ。
ドバイゴールデンシャヒーンで大健闘したマテラスカイだが、その血統構成を眺めてみると合点がいく。父は米国産で、Mr.Prospector系種牡馬のSpeightstown。ダート短距離戦で16戦10勝、2004年のBCスプリント(GI)の勝ち馬。その父は、日本でもエーシンジェイワン(中央5勝)、モルトアレグロ(阪神ジュベナイルフィリーズ5着)、リエノテソーロ(全日本2歳優駿,スパーキングレディーC勝ち,NHKマイルC2着)、そしてマテラスカイと、小頭数ながらもダート・芝の1,200〜1,600m戦で高勝率を収める産駒たちを輩出している。母Mostaqelehも、Red God系のRahy、サンデーサイレンスの父であるHalo、Nijinskyと日本でもお馴染みの上流血脈を多数持っており、この父と母から生まれたマテラスカイは、まさに「ダートスプリント血脈の申し子」と言っていいだろう。
PICK UP
Ranking
11:30更新「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 三浦皇成×ノースヒルズの「大物候補」がデビュー戦完勝! 出世レース快勝も「無念」の長期休養…元クラシック候補の“忘れ物”回収なるか
- 「世代最強候補」クロワデュノールは本物なのか?ホープフルSで下馬評を覆す最強刺客
- 有馬記念に続き東京大賞典も「記憶力」が決め手…最強フォーエバーヤングから絞りに絞った2点で勝負!
- 引退・種牡馬入りが一転して現役復帰!? 数奇な運命をたどることになった競走馬たち
- 横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?