GJ > 競馬ニュース > 名馬の訃報と武豊
NEW

ファレノプシス、マーベラスサンデー……時代を彩った名馬の訃報を聞くたびに浮かぶ、武豊騎手の存在感

【この記事のキーワード】, ,
takeyutaka0223-2xs.jpg

 4日、JRAは1998年の牝馬二冠、現5歳時には苦戦を続けながらエリザベス女王杯を制したファレノプシスがくも膜下出血で死亡したことを発表した。21歳だった。

 エリザベス女王杯は松永幹夫現調教師の騎乗により勝利したが、牝馬二冠の鞍上は武豊である。中央G1を完全制覇した1998年クラシック世代の中でも牝馬の大将格として活躍したが、そこには武騎手の姿があった。

 武騎手は「すごく素直で一生懸命に走ってくれる馬でした。まだまだ子供を産んでほしかったし、その馬に乗りたかったので残念です」とコメント。半弟には13年の日本ダービーを制したキズナがおり、武騎手としても縁のある血脈である。

 先月30日には97年宝塚記念など重賞6勝をあげたマーベラスサンデーが老衰で死去。同馬に関しても、すべてのレースにおいて武騎手が騎乗している。

 90年代後半といえば、勝ち鞍こそ2000年中盤が最高なものの、武機種の騎乗技術が冴え渡っていた時期。エアグルーヴやスペシャルウィークなど時代を彩った「主役」はもちろん、G1競走で渋く輝きを放った名馬にも多数騎乗していた。

 名馬の訃報を聞くたび、その多くで武騎手の姿がクローズアップされる。競馬全盛の時代であったことも含め、まさに「競馬界の顔」としてトップを走り続けている。そしてそれは、今後も変わることはないだろう。

 日本競馬は、今なお武騎手あってこそのもの。そう改めて感じさせる連日の訃報だった。
(文=利坊)

ファレノプシス、マーベラスサンデー……時代を彩った名馬の訃報を聞くたびに浮かぶ、武豊騎手の存在感のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

17:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. JRA川田将雅「海外遠征」では屈辱の歴史!? 日本ダービー制覇も「次走」乗り替わり、“オマケ”で凱旋門賞挑戦もC.ルメールから叱責……
  2. JRA最高獲得賞金・テイエムオペラオー「行方不明」の実態。DQNファンの度重なる”異常行動”にゴールドシップやオグリキャップなど被害続々……
  3. 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
  4. JRA岩崎翼「斜行落馬」より痛いフジ『みんなのKEIBA』の報道ミス……「他馬落馬」連呼に呆然
  5. 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
  6. 武豊騎手「パドック意味なし」発言に仰天……馬券購入セオリー「完全否定」のトップ騎手たちが語るパドック必勝法とは
  7. 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
  8. かつての関西ホープが今年「わずか3勝」の大苦戦…大一番を前に「降板」した元パートナーとコンビ再結成も叶わず
  9. 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
  10. 有馬記念に続き東京大賞典も「記憶力」が決め手…最強フォーエバーヤングから絞りに絞った2点で勝負!