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ファレノプシス、マーベラスサンデー……時代を彩った名馬の訃報を聞くたびに浮かぶ、武豊騎手の存在感

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 4日、JRAは1998年の牝馬二冠、現5歳時には苦戦を続けながらエリザベス女王杯を制したファレノプシスがくも膜下出血で死亡したことを発表した。21歳だった。

 エリザベス女王杯は松永幹夫現調教師の騎乗により勝利したが、牝馬二冠の鞍上は武豊である。中央G1を完全制覇した1998年クラシック世代の中でも牝馬の大将格として活躍したが、そこには武騎手の姿があった。

 武騎手は「すごく素直で一生懸命に走ってくれる馬でした。まだまだ子供を産んでほしかったし、その馬に乗りたかったので残念です」とコメント。半弟には13年の日本ダービーを制したキズナがおり、武騎手としても縁のある血脈である。

 先月30日には97年宝塚記念など重賞6勝をあげたマーベラスサンデーが老衰で死去。同馬に関しても、すべてのレースにおいて武騎手が騎乗している。

 90年代後半といえば、勝ち鞍こそ2000年中盤が最高なものの、武機種の騎乗技術が冴え渡っていた時期。エアグルーヴやスペシャルウィークなど時代を彩った「主役」はもちろん、G1競走で渋く輝きを放った名馬にも多数騎乗していた。

 名馬の訃報を聞くたび、その多くで武騎手の姿がクローズアップされる。競馬全盛の時代であったことも含め、まさに「競馬界の顔」としてトップを走り続けている。そしてそれは、今後も変わることはないだろう。

 日本競馬は、今なお武騎手あってこそのもの。そう改めて感じさせる連日の訃報だった。
(文=利坊)

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