GJ > 競馬ニュース > ケイティブレイブの自在性
NEW

武豊「陣営と衝突」が礎となったケイティブレイブの自在性。「無念の降板劇」で終戦後、福永祐一が開花させた「レジェンドの理念」

【この記事のキーワード】, ,
武豊「陣営と衝突」が礎となったケイティブレイブの自在性。「無念の降板劇」で終戦後、福永祐一が開花させた「レジェンドの理念」の画像1

 4日に行われたJBCクラシック(G1)は、福永祐一騎手のケイティブレイブ(牡5歳、栗東・杉山晴紀厩舎)が優勝。3つ目のG1タイトルを手に、12月のチャンピオンズC(G1)へ挑むことが発表された。

「逃げしかできない馬では可能性が狭まる」

 従来、逃げ馬のケイティブレイブが中団からの競馬で中央G1初制覇。まさに福永騎手がかつて『日刊スポーツ』に語った”教育理念”が実った勝利だった。

「リズムを守ることを第一に。前が速くて置かれたけど、ああいう形でもG1を勝っているし、全く心配していなかった」

 ケイティブレイブが今回のような”差す競馬”を覚えたのは、昨年の帝王賞(G1)。実は予定していた作戦ではなく、たまたま出遅れてしまったことがきっかけだった。逃げ馬が出遅れたとあって普通なら絶望的だが、福永騎手は慌てず後方からの競馬を選択。すると上がり最速の末脚で差し切ってしまったのだ。

 当時は主戦騎手が「ひょうたんから駒」と語るほど、まさに偶然が呼び込んだ勝利だった。だが、それをきっかけにケイティブレイブに自在性が芽生え、ますますスキのない馬に成長。今回の勝利は、前に行きたい馬が多いメンバー構成を考慮しての「作戦通り」だっただけに、その価値はひと際高いといえる。

 逃げ一辺倒だったケイティブレイブの競馬が5歳秋にして「ようやく完成した」ということだ。

武豊「陣営と衝突」が礎となったケイティブレイブの自在性。「無念の降板劇」で終戦後、福永祐一が開花させた「レジェンドの理念」のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

23:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. 【日本ダービー】武豊「何とか間に合いました」キタサンブラック弟と挑む最多7勝目…乗り替わりでも不気味なエコロヴァルツの底力
  2. 【NHKマイルC】C.ルメール「一鞍入魂」アスコリピチェーノと必勝態勢!オークス、日本ダービーも騎乗馬決定か…シックスペンスとはコンビ解消
  3. 【NHKマイルC】“アスコリピチェーノVSジャンタルマンタル”仁義なき社台グループの頂上決戦に決着をつける不気味な伏兵!
  4. 【宝塚記念】今年のグランプリは「超ハイレベル」の一戦?リバティアイランド、ドウデュースら「最強メンバー」が激突も
  5. 「うまく力を出せた」2年目女性騎手が2ヶ月ぶり白星! 「負担重量の注意義務」を怠り戒告処分も…翌日1Rで名誉挽回の好騎乗
  6. 「オーナーの逆鱗」に触れた原優介が突然のクビ宣告!? 帝王賞でウィルソンテソーロ降板も決定済み…気になる「鞍上交代」はやっぱりアノ人?
  7. 【日本ダービー】「芝未勝利馬」の参戦視野に懐疑的な声? 無傷の4連勝でダービー挑戦も「シンガリ」に敗れたサクセスブロッケンの記憶
  8. 藤田菜七子「日本ダービー騎乗」は幻に!? 武豊シュガークン×エコロヴァルツ「究極の二者択一」ダービー鞍上問題はスピード決着
  9. 【天皇賞・春】「横山典弘マジック」に翻弄された敗戦の弁?大敗でも爪痕残した名手の存在感…テーオーロイヤル、ディープボンドの好走にヒント
  10. 「信じた俺がアホ」天皇賞・春(G1)大本命テーオーロイヤル優勝も「自信の1点勝負」は空振り…藤田伸二氏が前夜に感じ取っていたドゥレッツァの危険な前兆