武豊オジュウチョウサンで外国人騎手「連続G1勝利」ストップ!?「16対2」大チャンス逃し、ますます暗い「今後」の見通し
「最大のチャンス」を逃してしまったのだろうか……。
9日、阪神競馬場で2歳女王決定戦・阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)が開催され、C.デムーロ騎乗の1番人気ダノンファンタジーが勝利。これでこの秋は9週連続で外国人騎手がG1を勝ったことになる。
世界の名手たちの勢いが止まらない。今秋、まずは秋華賞でC.ルメール騎手がアーモンドアイを牝馬三冠に導いたことを皮切りに、翌週の菊花賞をフィエールマン、さらには天皇賞・秋をレイデオロで、JBCスプリントをグレイスフルリープでそれぞれ勝利するなど、外国人騎手の快進撃の火付け役となった。
その”バトン”を受け取ったJ.モレイラ騎手が、日本のレジェンド武豊をもってしてなかなかG1タイトルに手が届かなかったリスグラシューで、あっさりとエリザベス女王杯を制覇。翌週のマイルCSでは、短期免許で来日したW.ビュイック騎手がステルヴィオで日本初G1を決めた。
この頃からメディアでも「外国人騎手○週連続G1勝利」という見出しが躍るようになる。
当然、つまらないのは日本人の騎手たちだろう。なんとか”鎮火”を試みるが、ジャパンCのアーモンドアイの強さには目を見張るばかり……。翌週のチャンピオンズCでは、苦しみ続けていたM.デムーロ騎手が大本命ルヴァンスレーヴで久々のG1勝ちを決めて、喜びを爆発させた。これで「外国人騎手8週連続G1勝利」である。
そして、迎えた先週の阪神ジュベナイルフィリーズは、記録更新阻止に挑む日本人騎手たちにとって最大のチャンスだったはずだ。
この日は香港国際競走が重なり、ルメール騎手に加えてM.デムーロ騎手やビュイック騎手も不在。すでにモレイラ騎手やR.ムーア騎手らも日本での騎乗を終えており、阪神JFに参戦した外国人騎手はC.デムーロ騎手とB.アヴドゥラ騎手の2人だけだった。