青葉賞馬ヴァンキッシュランが屈腱炎発症で秋絶望……「数珠つなぎ」の悪いニュースに不安
今年の青葉賞を制し、日本ダービー13着だったヴァンキッシュランが、右前脚に屈腱炎を発症。復帰のめどは立たず、秋のクラシック戦線への出走は不可能となった。
デビュー戦以外すべてのレースが2000m以上、近4走はすべて2400mと長距離を走り続けた同馬。父はトップサイアーのディープインパクトだが、母父は欧州最高の種牡馬であるガリレオ。ディープ産駒らしいキレ味と、ガリレオらしいスタミナと重厚さを持ち合わせているということで、クラシック最終戦である菊花賞でも当然有力候補に名を連ねると思われていた。
しかし、歴代2位の激しいタイムとなった青葉賞の内容や、長距離を走り続けた疲労などもあったか、復活に時間のかかる屈腱炎を発症してしまった。日本ダービーでまさかの大敗を喫した時点で脚を痛めていたのでは、との声もある。
ファンの間でも大きな落胆の声が広がっている。「この馬は秋が楽しみだった」「5強に割って入れる可能性もあったのに」と、同馬のポテンシャルを高く評価した上で残念がるコメントが多い。
ただ、一度こういった報道が出ると、数珠つなぎのごとく期待馬回避のニュースが続いてしまうというパターンも多いだけに不安が残る。今年の春クラシックは史上空前のハイレベルな戦いが展開されただけに、秋も同様の白熱したレースが見たい。今後悪いニュースが続かないのを祈るばかりだ。