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【RTDリーグ2018平賀聡彦インタビュー】苦節10年「無冠」だった侍が、わずか2年で麻雀界の頂点へ……伝説となった大逆転劇の「真相」

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平賀:確かに、優勝した際は本当にたくさんの方に「おめでとう」と言ってもらえました。ただ僕の場合「人生が変わった」という面では、むしろ『RTDリーグ』に出るようになってからですね。すでに業界を代表するトップだった多井さんと違って、僕のことを知らない方が多かったので。

――『RTDリーグ2017』での活躍、特に準決勝最終日で見せた奇跡的な逆転劇が話題となってTwitterのフォロワー数が約6倍に。「RTDリーグ史上に残る大一番」として、今でも語り草になっている。

平賀:準決勝の最終日を迎えて5位だったんですが、決勝に残れる上位4人とは150ポイント以上離れてて……。残り2半荘で「ここで結果を出さなければならない」という1日でしたが、かなり厳しい状況でした。

――そこから連続トップで大逆転。解説だった多井プロが「目つきが尋常じゃない」と言えば、鈴木達也(日本プロ麻雀協会)プロも「こんな平賀さんは初めて見た」と驚くほど、圧倒的な存在感だった。

平賀:僕が普段いつもニコニコしていて、ちゃらんぽらんなところもあるので驚かれたのかも(笑)。ただこの時は「なんとか決勝に残りたい」という思いが、すごく強くなっていました。

実は、この準決勝の前に自分の不手際(自団体のリーグ戦に遅刻し、最高位戦規則に抵触)でリーグ戦を出場停止になってしまって……。

――同時期に行われた『麻雀駅伝2017』の出場も辞退した。

平賀:麻雀駅伝は、団体日本一決定戦と同じで団体を背負って戦うもの。ちょうど最高位戦に迷惑を掛けしてしまったところだったので、あの時の自分の中で最高位戦のために全力を尽くす気持ちを持てませんでした。

団体戦はチームワークもすごく大事ですし、団体日本一決定戦で自分の力以上の成績を出せたのも、僕自身が最高位戦で戦える環境がすごく好きだから。「今の自分では、あの時のモチベーションでは戦えない」と思い、辞退させていただきました。

【RTDリーグ2018平賀聡彦インタビュー】苦節10年「無冠」だった侍が、わずか2年で麻雀界の頂点へ......伝説となった大逆転劇の「真相」の画像3

――自身の進退を考えるほど、追い込まれていた。

平賀:処分を受けた時には、ファンの方から「麻雀プロを辞めるんじゃないか」という声もあって、僕自身もプロとしての進退を考えました。ただ「平賀さんの麻雀が好きだから続けてほしい」と言ってくださった方も大勢いて……。

ちょうどAbemaTVの『麻雀チャンネル』でプロデューサーをされている張敏賢さんが元最高位戦の方で、年齢も近く仲良くさせていただいていて「RTDリーグとしては気にしてないし、(オーガナイザーの)藤田晋さんも大丈夫と言ってくれているから」と言ってくださったんです。

――周囲の後押しもあって、引き続きRTDリーグに出場することを決意。

平賀:リーグ戦を出場停止、麻雀駅伝も辞退して、当時の僕にはもうRTDリーグしか残っていませんでした。だから、それに懸ける思いはすごく強かった。RTDリーグに出させていただけるようになった当初は「最低、準決勝までは行こう」と思ってたんですけど、自分がダメになりそうな時に応援してくださった周囲の人や、ファンの方々のためにも「最後の最後まで、諦めることだけはしないように」と。

予選最後の時に多井さんが四暗刻(役満)を出したり、皆「最後まで諦めない麻雀」を打っていたので、そんな人達に競り勝って自分が準決勝に残っているのに「自分から諦めることはできない」って思ったんです。

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