パチンコ「気軽に天国状態!?」話題のマシンを実戦!!

　みなさん、天国に行きたいですか？　うるせー、お前は地獄に落ちろ。どうも、町男です。誰でも気軽に天国へと連れていってくれるパチンコは令和の法然上人なのではないでしょうか。

天国タイム搭載機を実戦

　そんなわけで『P元祖ギンギラパラダイス』を打ちにふらっと近所のホールへ出向きました。天国タイムでGO TO HEAVENです。ただ、正直、初代の『ギンパラ』にはそれほど思い入れがありませんので、天国タイムに何が何でも入れようとは考えていない程度の軽実戦であることはご承知おきを。

　で、だらけモードで打っていますと、ちょうど確率の分母くらいの回転数で大当りしました。しかし偶数図柄。昇格もなくチャンスタイムに移行し、何事もなく通常モードに戻ります。

　それにしても、波状の盤面ステージは最高ですね。やはり、『ギンパラ』といえばこの構造。芸術品です。このステージを見るたびに『ジェットスキー』を打ちたくなります。真ん中に来そうで来ないあの感じ。まさに寄せては返す波そのもの。

特殊な構造で思い出すかつての名機たち

　本当に波の上を走っているかのようなジェットスキーの役物も秀逸でした。前身するジェットスキーの役物の先っぽによって球の軌道が変化してのV入賞パターンとか、いま思い出しても興奮します。

　波系でいえば『Vツイン』も面白かった。階段状で立体感のある役物がダイナミックかつ繊細な玉の動きを演出し、大当り中も動きのある貯留が心を動かし続けます。そして、「ダブル」の存在。

　最終ラウンドとかパンクしたときに役物内に残った玉がスタートチャッカーに入賞したタイミングでVに入賞するともう1回大当りが始まる羽根物の連チャン。羽根物なんて少ない資金でするものですから、ダブルなんて引いた日には、いまでいう10連チャンくらいの喜びを爆発させることになりますからね。

　あー昔の羽根物打ちたいなー。またぞろコロナが活発になってきたのでおいそれと遠出できない状況ではありますが、静岡の舘山寺でレトロ台打ちつつ温泉でも浸かりたいところです。

　と思ったら、あのパチンコで遊べる観光案内所「もう閉店しているようです」という口コミが…いやぁ、時代のながれですね。リアルパチ屋だけじゃなくて、パチ・スロゲーセンとかもけっこう閉店しているって聞きますからね。そりゃあSPEEDも国会議員になりますよ。

　こうなると、新潟でバスセンターのカレー食ったついでにレトロ台打つか、高山ラーメン食いながら「君の名は。」ごっこしたついでに羽根物たちを興じるか、くらいしかありませんかね。

　出玉性能は歴史上トップクラスとスペックやゲーム性は大幅に進化しているパチンコですが、歴史や過去の遺産などの文化面はどうしようもなく廃退している印象ですね。

　なんてことを考えていたら魚群からカニがヒットして確変に突入しました。しかし、天国タイムに打ち込むどころかワンセットで終了し、とぼとぼと家路に向かう羽目に。

　本当は天国なんてないんですかね。そうかもしれませんが、少なくともパチンコ打っているときは天国への扉をノックしている気分になれます。いや、それ死にかけやん。

（文=大森町男）
<著者プロフィール>
　羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。

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