GJ > 競馬ニュース > 池添謙一はなぜ勝てるのか
NEW

池添謙一は大舞台でなぜ勝てるのか? 昨年の有馬記念(G1)伏兵ヤマカツエース大健闘の”裏”に見えた「勝負師」としての執念

【この記事のキーワード】, ,
池添謙一は大舞台でなぜ勝てるのか? 昨年の有馬記念(G1)伏兵ヤマカツエース大健闘の裏に見えた「勝負師」としての執念の画像1

 昨年の有馬記念が控えた月曜日、『デイリースポーツ』の取材を受けたヤマカツエース(牡5歳、栗東・池添兼雄厩舎)の主戦・池添謙一騎手は「中山はいいと思う。メンバーは一枚も二枚も上なので、内枠を引いて距離損なく運べれば」と答えていた。

 その結果、2枠4番という好枠に恵まれたヤマカツエース。ここまでは、まさに主戦騎手が望んだ通りの展開だったが、実際にレースのスタートが切られた直後「予期せぬ出来事」が起きた。

 これまでの最長距離が2200mだったこともあり、4番ゲートから「距離損なく運ぶ」ため終始内々を回りたいヤマカツエース。そんな8番人気の伏兵にとって当面の”邪魔な存在”は当然3頭だ。

 その上で1枠1番のキタサンブラックは逃げ馬、2枠2番のゴールドアクターもそれを追いかけることが濃厚と考えれば、あとは2枠3番のムスカテールをどうやり過ごすかが肝心な状況だった。

 ただし、中山の2500mはスタートして間もなくコーナーが待っている。その時点で最内を確保していることが「ベスト」であり、あまりモタモタしている時間はない。そんな池添騎手にとって、序盤の最大の懸念材料だったムスカテールが大きく出遅れたのは、まさに僥倖(ぎょうこう)というべき展開だった。

 池添騎手には余程インコースに対する強い意志があったのだろう。

 有馬記念のパトロールビデオを見れば一目瞭然だが、次の瞬間もうヤマカツエースは最内に切り込んでいる。まだ1コーナーに飛び込む前にもかかわらず、一頭だけインベタを走っている姿は、どの隊列でレースを進めるのかという「縦の位置取り」よりも、どのコースを通るのかという「横の位置取り」を何よりも優先した”執念”に似たものを感じた。

池添謙一は大舞台でなぜ勝てるのか? 昨年の有馬記念(G1)伏兵ヤマカツエース大健闘の”裏”に見えた「勝負師」としての執念のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

11:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. 【天皇賞・春(G1)】ドゥレッツァも、タスティエーラも不安材料たっぷり? キャプテン渡辺「渾身の本命馬」は【徒然なる神のくず競馬トーク】
  2. 「オーナーの逆鱗」に触れた原優介が突然のクビ宣告!? 帝王賞でウィルソンテソーロ降板も決定済み…気になる「鞍上交代」はやっぱりアノ人?
  3. 【天皇賞・春(G1)予想】「盾男」武豊騎手&サリエラから三連複1点勝負!
  4. 【青葉賞(G2)予想】データも後押しシュガークンの可能性にかけて勝負!キタサンブラック弟を頭に流す
  5. 【天皇賞・春】武豊に次ぐ「長丁場の鬼」が超人気薄で虎視眈々…!?「バテない馬だし京都向き」惨敗で評価急落も条件大好転
  6. 【青葉賞(G2)】「武豊×シュガークン」に立ち塞がるライバル3頭! 新馬戦でジャスティンミラノに敗れた「東の大物」が急浮上【週末重賞ピックアップ】
  7. 【天皇賞・春】堅そうだから本命は上位人気で勝負!C.ルメール不在なら「初G1勝利コンビ」に期待したくなるよね【UMAJOモモのオイシイ競馬】
  8. 【天皇賞・春】春G1「勝利の方程式」がまたまた出現!14番テーオーロイヤルに“やり過ぎ感”…思い出したい「待て、あわてるな、これは孔明の罠だ」の声
  9. 目を掛けた愛弟子の「造反」に師匠がブチ切れ!? 今村聖奈、角田大河の謹慎中に存在感発揮も…安田記念前に師弟関係で遺恨勃発か
  10. 【青葉賞】実力派中堅が「88連敗中」の不思議…越えておきたいG2の壁、「スランプ突入」木村哲也厩舎の救世主となれるか