真剣勝負の裏にある真実に斬り込むニュースサイト・GJ
GJ
真剣勝負の真実に切り込むニュースサイトGJ
NEW
2017.03.30 07:12
大阪杯(G1)マルターズアポジーの前走がヤバイ……「サイレンススズカ級」の”暴走”押し切りに「有馬とは別馬」
監修=永谷 研(美浦担当)
無論、サイレンススズカは57.5kgで、こちらは56kg(そして前者は最後まで手応えに余裕があった)。競馬史上でも最強の1頭に数えられる名馬と比較するのは酷だが、それでも比較対象に上がるほど、小倉大賞典のパフォーマンスは「強烈」の一言に尽きた。
その一方で昨年の有馬記念では15着に大敗しているだけに、今回も単なる「テレビ馬」と思われれば占めたものだ。
500mの距離短縮はこの馬でなくとも大きく、何よりも距離を気にしなくていい2000mなら、有馬記念の1000m通過61秒などという”余所行きの競馬”ではなく、小倉大賞典で見せた1000m通過57.6秒という、この馬本来の競馬ができる。
また、武士沢騎手も『netkeiba.com』の取材に「この馬の競馬をするだけ」とコメント、「面白いレースを見せたい」とすでに腹を括っているようだ。
武士沢騎手は今年が21年目になるベテランだが、今年はまだ2勝。これまで最も良かった年でも年間24勝しか上げたことがない。昨年の福島記念も2008年の新潟記念以来、8年ぶりの重賞勝ちだった。
だが、玄人ファンの多くが知る関東を代表する穴騎手の1人でもあり、1年に何度か”大きな仕事”をしてくれる存在だ。
そして、マルターズアポジーもまた2007年の2歳王者ゴスホークケン産駒という、地味な血統の持ち主。わずか5頭の初年度産駒の1頭が本馬である。故郷の山岡牧場は、昨年の福島記念がJRA初の重賞勝利だった。
だがしかし、逃げ馬が「大きな仕事」をするときは地味であればあるほどいい。
キタサンブラックの”さじ加減”で天と地ほどの差がありそうだが、有馬記念のように楽に逃がしてさえもらえれば、今度は簡単に止まるつもりはないはずだ。
(監修=永谷 研(美浦担当))
PICK UP
Ranking
11:30更新- 「オーナーの逆鱗」に触れた原優介が突然のクビ宣告!? 帝王賞でウィルソンテソーロ降板も決定済み…気になる「鞍上交代」はやっぱりアノ人?
- 【天皇賞・春(G1)】武豊×ドウデュースの復活勝利も霞むC.ルメールの神騎乗! 「死枠」克服を完璧に読み切った古馬王道路線の鬼が降臨
- JRA「出禁」になったO.ペリエ「税金未払い」騒動!? L.デットーリ「コカイン使用」K.デザーモ「アルコール依存症」過去の”外国人騎手トラブル”に呆然……
- 【天皇賞・春】春G1「勝利の方程式」がまたまた出現!14番テーオーロイヤルに“やり過ぎ感”…思い出したい「待て、あわてるな、これは孔明の罠だ」の声
- 【天皇賞・春】横山典弘「前ポツン」にファンは狂喜乱舞? 20年前の逃亡劇再現あるか……マテンロウレオ陣営も不気味なコメント
- 【青葉賞】実力派中堅が「88連敗中」の不思議…越えておきたいG2の壁、「スランプ突入」木村哲也厩舎の救世主となれるか
- C.ルメール「ダービーは絶対大丈夫」復帰いよいよ秒読み! ドウデュース武豊と同じく騎乗数セーブ予想も…春G1で復活インタビューとなるか
- UAE競馬史上「最強」のジョッキーが短期免許で日本初参戦! ステレンボッシュ、シックスペンスの名門も「いい馬を用意している」
- 【青葉賞(G2)予想】データも後押しシュガークンの可能性にかけて勝負!キタサンブラック弟を頭に流す
- “ルメール依存症”が日本ダービーにも影響?春のG1シーズンで思わぬ誤算…「28連敗」の敏腕トレーナーに試練のトライアル
関連記事
大阪杯G1昇格がステファノスにとって「ありがたすぎる」? 真意を物語るパートナーの発言と、昨年の鳴尾記念&宝塚記念から垣間見える「地の利」とは……
大阪杯ヤマカツエースに宿る池添親子の”野望”。父が導き出した「至高の馬体」と息子が編み出した「究極の競馬」が”鬼門”の仁川で開花する
【データが示す】キタサンブラック大阪杯ぶっつけローテの「危険度」参考になるのは「あのレース」だ
【徹底考察】大阪杯(G1)サトノクラウン「週末の晴れ予報で”終了”?アッと驚く勝利と不可解な大敗を繰り返す『よくわからない馬』を徹底検証」
武豊とキタサンブラックを大阪杯(G1)でも”エスコート”!? 重賞制覇で波に乗る「かっ飛び番長」の”選択”は