JRAマイラーズC(G2)モズアスコット今年も「荒療治」必要? 昨年連闘で安田記念制覇も……


 ところが、マイルCS(G1、芝1600メートル)の前哨戦スワンS(G2、芝1400メートル)で格下馬ロードクエストにあっさり負け、マイルCSは4角不利があったとはいえ13着。香港マイル(G1、芝1600メートル)でも見せ場はまったく作れなかった。昨秋の体たらくは体調が万全ではなかったのか、それとも根本的に速くないのか。ここは、昨年の安田記念は実力でつかんだことを証明するための闘いになる。

 しかし、今年初戦となるこのマイラーズCでは1世代下の2頭に注目が集まり、どうやらモズアスコットは伏兵扱いとなりそうだ。その2頭とは、一昨年の朝日杯FS(G1、芝1600メートル)の覇者であり、今年初戦の金鯱賞(G2、芝2000メートル)を完勝後、目標を安田記念に定めたダノンプレミアムと3歳時から素質を高く評価され東京新聞杯(G3、芝1600メートル)でマイル適正が一気に花開いたインディチャンプ。

 モズアスコットはこれまで述べてきたように格下馬にコロッと負ける癖がある。ただし、昨年の安田記念は強敵相手に高速タイムで勝っている。ひょっとすると、相手が強ければ強いほどハッスルするタイプのムラ馬ではないのか。だとすれば、ここでダノンプレミアム、インディチャンプという強敵を相手に互角に戦える可能性もある。脚の速くない馬として見捨てるのは早計だ。

 昨秋同様ここも凡走するようであれば、昨年の安田記念を連闘で勝利したように、思い切った刺激策が必要なのかもしれない。

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