JRA福永祐一からの「プレゼント」!? マイルCS(G1)戸崎圭太「悔やまれます……」人気薄でも「好走必須」……2014年を彷彿とさせる状況にチャンスあり!?
前走は福永祐一騎手が騎乗したヴァンドギャルドだが、マイルCSでは同騎手がインディチャンプへ騎乗。乗り替わりで騎乗を任されたのは戸崎圭太騎手だ。
3歳時に3連勝し、一気のオープン入りを果たしたヴァンドギャルド。その後は重賞を使われ東京新聞杯(G3)6着、マイラーズC(G2)3着、安田記念(G1)10着と勝ち切れないでいた。
富士S(G2)で福永騎手へと手綱が戻ったヴァンドギャルド。レースでは馬場のきれいな外目をエスコートされ、好騎乗により初重賞制覇を飾っている。
藤原厩舎といえば先週もデイリー杯2歳S(G2)でレッドベルオーブが勝利。昨年の全兄レッドベルジュールに続き同レースを連覇した。
デイリー杯2歳Sでは福永騎手が騎乗していたレッドベルオーブ。しかし、デビュー戦で手綱を任されたのが戸崎騎手だった。
デビュー戦で2着と敗れたレッドベルオーブ。戸崎騎手は「いい馬でポテンシャルの高さは感じました。今日は踏み遅れてしまったのが悔やまれます……」とメンバー最速の上がりを使いながらも、前を捉えきれなかった。
これには藤原調教師から「あれだけスタート出たのなら、もっと前に行かないと……」と、本馬が所属する東京サラブレッドクラブの公式HPには戸崎騎手を叱責するコメントが掲載。その後に綴られた「乗り方ひとつで勝てていたでしょう」というコメントからも、納得のいかない様子が伝わってきた。
その後、レッドベルオーブは福永騎手に乗り替わり。未勝利から2連勝でデイリー杯2歳Sを制し、ともにレコードタイムというオマケ付きだった。
戸崎騎手に関しては厩舎からの信頼を失っているのか、騎乗依頼が減少傾向。近年はG1以外も極端に減っている。
2016年 4- 5- 1- 20 / 30
2017年 7- 6- 5- 12 / 30
2018年 7- 5- 6- 10 / 28
2019年 1- 2- 0- 11 / 14
2020年 1- 1- 1- 3 / 6
ピーク時の2017年辺りと比べれば、その減りようは一目瞭然だろう。
福永騎手に先約があり回ってきた、藤原厩舎から今年のG1騎乗初依頼。信頼を、そして乗り鞍を取り戻すためには好走が必須条件だろう。
福永騎手といえば2014年のマイルCSで3番人気フィエロに騎乗。前走まで騎乗した「お手馬」に敗れた経験を持つ。勝利したのは8番人気のダノンシャーク。騎乗した岩田康誠騎手にとっては、ラッキーな「プレゼント」となった。
状況としては当時と似ており、戸崎騎手としてもノーチャンスというわけではなさそうだ。
『netkeiba.com』の予想オッズでは水曜日時点で65.2倍と人気薄になりそうな状況。戸崎騎手にとっては気合の入る一戦となりそうなだけに、一発が期待できるかもしれない。