オメガパフューム「3連覇不安材料」はデムーロ!? モジアナフレイバー「15年ぶり」地方所属馬V期待!? 波乱気配濃厚【東京大賞典(G1)展望】

 中央競馬は27日(日)の中山・阪神で行われるレースで全日程が終了。だが、競馬はまだ終わらない。地方では29日(火)に年末の大一番・東京大賞典(G1)が控えている。

 M.デムーロ騎手を背に3連覇を狙うオメガパフューム(牡5歳、栗東・安田翔伍厩舎)。

 今年は始動戦の平安S(G3)を勝利するも、帝王賞、JBCクラシックのふたつのG1競走では、どちらもクリソベリルに次いで2着。JBCクラシック後、デムーロ騎手は「クリソベリルはやはり化け物」と白旗をあげていた。

 そのクリソベリルが今回の東京大賞典では不在。3連覇に向けて視界良好と思いきや、主戦のデムーロ騎手の不調が不安材料だろう。

 今年は通年免許取得後、最低となる65勝。また11月29日に勝ち星を挙げて以降は、勝利はなく12月0勝……。有馬記念(G1)でも6番人気のラヴズオンリーユーで10着と大敗を喫するなどいいところなしの状況が続く。

 オメガパフュームが大井競馬場を得意としていることもあり、今回も人気を集めると見られている。だが、もしそれを裏切る結果に終わった場合、デムーロ騎手にとって最悪の“乗り替り”という可能性も出て来るかもしれない。

 デムーロ騎手は長年に渡って栄光をともにした相棒と、再び勝利の美酒に酔うことができるのか。

 4月のアンタレスS(G3)で重賞初勝利を挙げたウェスタールンド(セ8、栗東・佐々木晶三厩舎)は、ダート転向後、4戦して「1-2-1-0」と結果を残している藤岡佑介騎手とのコンビで大一番を迎える。

 アンタレスS後に向かったエルムS(G3)では、タイムフライヤーに2馬身差を付けられて2着。浦和記念(G2)では上がり最速の脚を使い、勝ち馬ダノンファラオからタイム差ナシの3着。ここ3戦で馬券圏内を外さない安定感ある走りを披露している。

 大井競馬場のダート2000m外回りは、比較的長い直線を持つコース。持ち前の末脚を活かすには絶好の舞台だろう。乾坤一擲の走りを期待したい。

 古馬相手に浦和記念(G2)を快勝したダノンファラオ(牡3、栗東・矢作芳人厩舎)が重賞3勝目を狙う。

 坂井瑠星騎手を背に、6番人気ながら今年のジャパンダートダービー(G1)を勝利。だがその後が続かず、日本テレビ盃(G2)7着、JBCクラシック5着とイマイチな結果に終わっていた。

 そして浦和記念から川田将雅騎手にスイッチ。コンビ結成初戦では3番手追走から、早めに仕掛けて直線入り口で先頭に立つと、最後は猛追するロードブレスをハナ差しのいで、押し切り勝ち。うれしい重賞2勝目をゲットした。

 鞍上を務める川田騎手は。朝日杯FS、ホープフルSと2週連続G1競走を勝利している。好調な川田騎手が騎乗するのは、ダノンファラオにとってなによりもプラス材料だろう。

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