JRA【マイラーズC(G2)展望】「三度目の正直」8歳馬エアスピネルVS「単勝2万馬券」演出ギベオン! コントレイル世代アルジャンナにも要注目

 アルジャンナ(牡4歳、栗東・池江泰寿厩舎)に騎乗するのは、26年目の44歳福永祐一騎手。初めて騎乗するアルジャンナは、1勝馬ながら、2歳から3歳春にかけて重賞で2着2回、3着1回と早い時期から活躍していた。

 昨年の日本ダービー(G1)にも出走したが、シンガリ18着に敗れると、その後は長期休養入り。膝のクリーニング手術を受けるなどし、ようやく復帰したのは今年2月の洛陽S(L)。2番人気という高い支持を得たが、5着に敗れた。それでも勝ったサトノフェイバーからは0秒2差と、その実力を改めて示した。

 1週前追い切りでは、栗東坂路で4F52秒5の好時計をマークするなど、ひと叩きされて状態は上向き。コントレイル世代の“未完の大器”が福永騎手に導かれ、重賞初制覇を狙う。

ケイデンスコール 競馬つらつらより

 もう一人のベテラン騎手は47歳の岩田康誠騎手。ケイデンスコール(牡5歳、栗東・安田隆行厩舎)とのコンビで京都金杯(G3)に続く今年重賞2勝目を狙う。

 2歳時に新潟王者に輝いたケイデンスコールは、NHKマイルCでも2着に好走。しかし、その後は長らく不振にあえぎ、完全に早熟馬と見られていた。

 2走前の京都金杯で久々の勝利を挙げると、前走の中山記念(G2)は不安視された右回りも克服し、ヒシイグアスの2着に好走した。かつては追い込み一辺倒だったが、近2走は先行して結果を出しており、脚質の幅が広がった今なら再度の好走にも期待できそう。

 もともと近親にはバランスオブゲームやフェイムゲームがいる晩成血統。今後更なる成長を見せてもおかしくはない。

 この他には、3連勝中の上がり馬エアロロノア(牡4歳、栗東・笹田和秀厩舎)。昨年のニュージーランドT(G2)勝ち馬ルフトシュトローム(牡4歳、美浦・堀宣行厩舎)。2年1か月ぶりの右回りコースで活路を見いだしたいダイワキャグニー(セ7歳、美浦・菊沢隆徳厩舎)なども虎視眈々と一発を狙う。

 春のマイル王決定戦、安田記念(G1)を占う上でも重要な一戦となりそうなマイラーズC。25日15時35分に発走予定だ。

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