川田将雅プログノーシス、松山弘平マリアエレーナは半信半疑!? 金鯱賞(G2)で狙うべき「逆転可能」な特注穴馬3頭
今週末の日曜中京では古馬の中距離重賞、金鯱賞(G2)が開催。2017年から3月に固定され、同年にG1昇格した大阪杯(G1)のステップレースとしても、過去6年で3頭の勝ち馬を輩出したように好相性だ。
今年も春の飛躍を誓う12頭がエントリー。9日現在、『netkeiba.com』が公開している単勝予想オッズによるとプログノーシスやマリアエレーナが人気を集めそうである。
しかし、これらも絶対的な主役候補というわけでもなく、どちらかというと例年に比べて小粒なメンバーという印象も拭えない。比較的人気サイドの決着になる傾向のレースだが、時には思わぬ大波乱もある。
3着に13番人気スズカデヴィアスが入った17年は、3連単の払戻が19万円。単勝1.4倍の大本命に推されたデアリングタクトが、単勝227.3倍のギベオンの逃げ切りに屈した21年は、3連単の払戻が78万円というケースもあった。実力拮抗と見られる今年も、平穏な決着となるかどうかは分からないだろう。
そこで今回は、一発の期待が持てそうな実力馬を探してみたい。
狙うべき「逆転可能」な特注穴馬3頭
まず、最初に名前を挙げたいのはフェーングロッテン(牡4、栗東・宮本博厩舎)。近2年の金鯱賞は、先述したギベオンが2年前、ジャックドールが昨年逃げ切り勝ちを収めている。
この時期の中京は馬場状態が良好で速い時計の決着になりやすいため、後ろに下げ過ぎると先行勢を捕まえられないケースが想定される。登録馬の顔触れを見渡すと、前走で逃げの手に出たのはこの馬のみ。先行タイプもマリアエレーナくらいで、すんなりハナを奪える可能性も高い。世代レベルの高さに定評のある4歳馬というのも魅力だ。
次に注目したいのは、前走の中山金杯(G3)で3着のフェーングロッテンに次ぐ4着に入ったアラタ(牡6、美浦・和田勇介厩舎)。昨年の金鯱賞で8着に敗れたが、その後はコンスタントに掲示板を確保。12番人気で4着に食い込んだ昨夏の札幌記念(G2)でソダシに先着し、近2戦も3着4着と善戦した。前走の横山武史騎手から曲者の横山典弘騎手へと乗り替わるのも面白い。
2年前のケフェウスS(OP)でアドマイヤビルゴ(2着)、マリアエレーナ(3着)を倒して優勝。ちなみにアドマイヤビルゴは、昨秋のカシオペアS(L)でプログノーシスを撃破した実力の持ち主だ。乗り方次第でチャンスは十分にあるのではないか。
最後の特注馬は白毛のハヤヤッコ(牡7、美浦・国枝栄厩舎)。ダートを中心に使われていた馬が約3年ぶりの重賞Vを決めたのが、昨夏の函館記念(G3)だ。
札幌記念こそ大きく崩れたものの、2走前の中日新聞杯(G3)で57.5キロを背負って、勝ち馬キラーアビリティから0秒1差の5着に健闘している。このときタイム差なしの4着馬がプログノーシスで、こちらは1.5キロ軽い56キロでの参戦だった。今回は同斤の57キロなら額面上で逆転も可能な数字。前走の日経新春杯(G2)も58.5キロで6着なら度外視してもいい内容である。穴を出す幸英明騎手と初コンビを組むのも不気味に映る。
こうして振り返ってみると、実力的に人気の2頭と大きな差がないことも分かる。配当的な妙味も加え、狙って損のない穴馬候補として推奨したい。
PICK UP
Ranking
11:30更新- C.ルメールが「過怠金」横山典弘が「騎乗停止」に賛否両論!? 覚悟の突撃と不可抗力…JRAの一貫した判断とは
- J.モレイラ、日本ダービー「本命」はレガレイラを破った4.5億円ホース!? 皐月賞2着コスモキュランダ乗り替わり発表から、鮮やかな優駿切符ゲット!
- 25年ぶりのJRA最多勝記録更新も視野!? 川田将雅に匹敵する3着以内率62.2%…今「最も信頼できる騎手」森一馬が凄い!
- 「オーナーの逆鱗」に触れた原優介が突然のクビ宣告!? 【NHKマイルC】アスコリピチェーノ主戦を背に追い切りも【日本ダービー】武豊がキタサンブラック弟と挑む最多7勝目【週末GJ人気記事ぶった斬り!】
- C.ルメール「がっくり」まで繰り返さなくても!? 3歳マイル王ジャンタルマンタルが「あの名マイラーにそっくり」と話題
- “リバティアイランドは怪我で回避”最強牝馬不在が意味するもの。ヴィクトリアマイルで社台グループの深すぎる内部事情!
- 「絶妙ラップ」でメジロパーマー以来32年ぶり快挙!成績不振&名伯楽からの卒業…ピンチをチャンスに変えた「花の35期生」新人王
- 【日本ダービー】「力があるね」「大したもん」田原成貴氏&安藤勝己氏も高評価!打倒ジャスティンミラノに「最大の惑星」が名乗り
- フォーエバーヤング「大接戦3着」でますます加速!? 3歳ダートNo.1の歴史的快挙を手放しで喜べない事情
- 武豊「16戦1勝」でもノットゥルノで存在感!ボンドガールは不完全燃焼も…藤岡康太のバトン引き継ぐナミュールとリベンジへ