
【宝塚記念】“絶縁状態”武豊と名門クラブが急転直下のタッグ結成!G1初勝利の若手は不可解な降板

25日に阪神競馬場で行われる宝塚記念(G1)。上半期を締めくくる大舞台を2週間後に控え、8日にはファン投票の最終結果も発表された。
栄えある第1位に輝いたのは、昨年の年度代表馬に選出されたイクイノックス(牡4歳、美浦・木村哲也厩舎)。史上初の“20万票超え”となる21万6379票もの支持を集め、暮れの有馬記念(G1)に続くグランプリ連勝を目指す。
ここに来て各陣営の正式な参戦表明なども相次いでいる中、特に注目を集めたのがジェラルディーナ(牝5歳、栗東・斉藤崇史厩舎)の鞍上変更だ。当初は団野大成騎手との新コンビで宝塚記念に向かうことが発表されていたのだが、今回は一転して武豊騎手との新コンビで大一番に臨むことが発表された。
ファン投票でも13万9111票を集めて第3位という上位に支持された同馬。団野騎手は斉藤厩舎の所属ということで“師弟タッグ”なのはもちろんのこと、同馬を手掛けるのが団野騎手の父・団野勝調教助手ということもあり、同時に“父子タッグ”でもあるという関係性がファンの間でも話題を呼んだ。
G1初勝利の若手は不可解な降板
それだけに、一度は決まっていたはずのコンビ解消には戸惑いの声も噴出した。もちろん、武豊騎手といえばJRA通算4428勝を誇るレジェンド騎手であり、宝塚記念でも通算4勝をマークしている日本を代表する名手である。G1に挑むにあたってトップジョッキーへの乗り替わりは珍しいことではないのだが、今回の非情にも映る采配に関しては“たまたま武豊騎手が空いていたから”という理由だけではなさそうだ。
団野騎手の今季の乗り鞍を振り返ってみると、ここまで計279回の騎乗のうち、全体の17%ほどにあたる47回は所属厩舎である斉藤師が手掛ける馬とのコンビであった。ところが、先週は同厩舎から5頭が土日の阪神競馬場でレースに出走した中、団野騎手はそのどれにも騎乗しなかった。
勿論、自厩舎であっても縁のない馬もいるだろうと思いきや、その5頭のうち3頭は前走まで団野騎手が手綱を取っていた馬であり、鳴尾記念(G3)のヒンドゥタイムズも想定騎手に団野騎手の名前が入っていたにもかかわらず、急きょ武豊騎手に乗り替わるという不可解な現象も起こっていたのだ。
ちなみに、今週末も斉藤厩舎の管理馬は東京と阪神の2場で計8頭が出走を予定しているが、どの馬の騎手欄を見ても、土日とも阪神で騎乗するはずの「団野大成」の名前はない。前走で同騎手が手綱を取った馬は土曜阪神2Rのヴォレトンクールと11Rのスリーパーダがいるが、この2頭はいずれも坂井瑠星騎手へと乗り替わっている。
これほどまでに極端な変化を見ると、やはり師弟の間で何らかのアクシデントがあったと考えるのも不思議ではない。
こうした状況に至った経緯に関しては、当人や近しい関係者が事情を明かさない限り真偽不明のままなのだが、それと同時に注目を集めたのは、「サンデーレーシング」のジェラルディーナに武豊騎手が騎乗することになった、という点である。
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