「結果を残して海外に」社台ファーム期待の大物が武豊でデビュー!? 前評判に違わぬ新種牡馬「第二のサンデーサイレンス」へ世界的良血馬がスタンバイ

10日、東京5Rに行われた2歳新馬戦は2番人気ゴンバデカーブースが優勝。これにより今年早くも2頭目の新馬勝ち上がりとなったのが、新種牡馬ブリックスアンドモルタルだ。
同馬は現役時代、米国で13戦11勝の成績。2019年にはブリーダーズCターフ(G1)など芝のG1を5勝し、エクリプス賞・年度代表馬、最優秀芝牡馬にも選出された名馬である。
社台ファームの吉田照哉代表が現役時から種牡馬としての権利を獲得していたため、引退するとすぐに社台スタリオンステーションにスタッドイン。種付け価格600万円で3年連続150頭前後の繁殖牝馬と交配を行っている。
「初年度産駒の中には、今年の日本ダービー(G1)を制したタスティエーラの妹スパルティートや、同3着ハーツコンチェルトの弟ソウルアンドジャズなど、話題を集めるだろう馬が数多くスタンバイしています」(競馬誌ライター)
先週テラメリタが産駒初出走初勝利を挙げた際、吉田代表は「(父は)古馬になってから走った。2歳からこれだけ走るなら相当レベルが高い」と話すなど、ブリックスアンドモルタルの種牡馬としてのポテンシャルを高く評価した。
牧場関係者の間では「サンデーサイレンスの再来」とも言われているが、デビューした3頭のうち2頭が勝ち上がるなど、早くも期待に違わぬ能力を示したといっていいだろう。今後は、本家サンデーサイレンスのように日本の競馬に革命を起こす存在になるかもしれない。
そんなブリックスアンドモルタル産駒の中でも今年、特に注目しておきたい1頭がいる。カルデア(牡2歳、栗東・友道康夫厩舎)である。
なぜかというと、YouTube『テレビ東京 競馬チャンネル』が今年3月に投稿した動画内において、社台ファームが今年期待する2歳馬の1頭として、今年の皐月賞馬ソールオリエンスの弟や、昨年の菊花賞馬アスクビクターモアの妹と並んで同馬が取り上げられているからだ。
仏オークスなどG1・3勝を挙げた名牝サラフィナを母に持つカルデアについて、同牧場のスタッフは「日本で成績が出せれば、次の視野は海外になってくる」と話すなど、すでに世界進出も見据えるほどの期待をかけている様子だ。
また社台ファームの東礼治郎場長も「奥がありそう。スタッフに聞くと、走り方もしっかりしているし、性格も穏やかとのこと。中距離路線が良さそうですね」と『POGの王道2023-2024年度版』(双葉社)の中で大物感溢れるコメントを残している。
ここ2年のクラシックホースの兄弟と併せて紹介された上、中距離向きとのコメント、さらにはここ10年で日本ダービー3勝を誇る友道厩舎に入厩――。このブリックスアンドモルタル産駒が歩む道が世代のエリート街道であることに疑いの余地はないだろう。

「カルデアは一口馬主クラブのインゼルレーシングにおいて、総額6000万円で募集されています。デビュー戦は同クラブと関係が強い武豊騎手を背に迎えることも十分考えられるのではないでしょうか」(同)
果たして新種牡馬ブリックスアンドモルタルは、初年度からサンデーサイレンスのようにクラシックホースを輩出することになるのか。楽しみにしたい。
PICK UP
Ranking
11:30更新
【香港C(G1)展望】BC制覇の偉業から1か月、ラヴズオンリーユー有終の美へ!レイパパレはC.スミヨンと新コンビ、最大のライバルは最高レーティングの英国馬
毎日王冠(G2)リアルスティール「使い捨て」に調教師が激怒!? 「スキャンダル王」デムーロの指示無視に「いくらなんでも……」
「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛- JRAデムーロ「サートゥルナーリア交代」の裏に「究極の選択」? あの名物オーナー馬との関係
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- 武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
- 武豊「世界レベルでやれる馬」海外重賞ウイナーと再コンビ決定! 気になる「主戦」川田将雅の動向は?
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 「組織力にやられた」武豊が潰された有馬記念。安藤勝己氏も指摘した「影の主役」と、日本競馬に馴染みのない文化に賛否両論
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
















