
【京都大賞典(G2)展望】反撃へ、ジャパンC覇者ヴェラアズール登場! 「シルバーコレクター」ディープボンドなど実績馬が淀に集結!

9日、京都競馬場では伝統のG2戦・京都大賞典が行われる。1着馬には天皇賞・秋(G1)への優先出走権が与えられるが、この権利を行使したのは過去10年で3頭だけ。近年はここをステップに同じ2400mのジャパンC(G1)へ向かうケースが増えている。
まさにそのローテーションで昨年の両レースを制したのがヴェラアズール(牡6歳、栗東・渡辺薫彦厩舎)だった。
デビューから長らくダートを主戦場にしていたが、昨年の春に芝の長距離路線に転向。6月のジューンS(3勝クラス)を勝ってオープン入りを果たすと、4か月ぶりの実戦で当レースを快勝し、勢いそのままにジャパンCでG1ウイナーに仲間入りした。
ところが、その後は4番人気に支持された有馬記念(G1)で10着に敗戦。続くドバイワールドC(G1)でダートに再び矛先を向けるも見せ場なく13着に敗れた。さらに前走・宝塚記念(G1)でも8着と、3戦連続で掲示板を外している。
ただし、前走は松山弘平騎手が「最後はいい脚で来てくれました」と話していたように4角16番手から力強い末脚を発揮しており、内容自体は悪くなかった。
夏を休養に充て、8月上旬には京都大賞典からの始動が決定。9月中旬から栗東トレセンで坂路とCWコースを併用しながら順調に乗り込まれている。1週前にはCWコースで追い切られ、単走で84秒2-11秒5。ラスト2ハロンを11秒5-11秒5の好ラップで駆けており、休み明けでも状態面には不安はなさそうだ。
鞍上はテン乗りで昨年の当レースを制した松山騎手が継続騎乗。00-01年テイエムオペラオー以来の当レース連覇に挑む。

22年前、そのテイエムオペラオーにまたがっていたのは和田竜二騎手だ。今年はG1・2着が4回を数えるディープボンド(牡6歳、栗東・大久保龍志厩舎)とのコンビで、01年以来の京都大賞典制覇を狙う。
3年ぶりに京都で開催された今年の天皇賞・春(G1)は、前哨戦の阪神大賞典(G2)で5着に敗れていたこともあって5番人気の低評価だったディープボンド。しかし、ジャスティンパレスには完敗を喫したものの、同レースで3年連続となる2着を確保した。続く宝塚記念でも掲示板(5着)には載っており、デビューから関西圏のレースでは安定したレースを続けている。
過去2年は凱旋門賞(仏G1)に挑戦し、14着、18着と惨敗を喫していたが、古馬になって初めて国内で秋の始動戦を迎える。
今回は宝塚記念以来の実戦となるが、1週前追い切りに跨った和田竜騎手は『日刊スポーツ』の取材に対して、「乗り込んで、いい頃と変わらない感じで、動きも抜群」と好感触を掴んだ様子。まずは昨年の阪神大賞典以来となる勝利を挙げて、悲願のG1制覇へ好発進を見せたい。
ヒートオンビート(牡6歳、栗東・友道康夫厩舎)は、重賞で常に上位争いに加わりながらなかなか勝てない善戦マンだった。しかし、前走の目黒記念(G2)でD.レーン騎手を背に待望の重賞初勝利を飾っている。
その前走はトップハンデの58kgも嫌われて4番人気に留まったヒートオンビート。しかし、中団から直線で力強く末脚を伸ばすと、最後は逃げ粘るディアスティマをアタマ差で交わした。鞍上は21年チャレンジC(G3)以来となる川田将雅騎手を確保。久々のコンビとなるが、1週前追い切りに跨って感触を確認済みだ。コンビ通算「2-3-1-0」なら、今回も崩れることは考え難いだろう。
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