
リバティアイランド、タスティエーラ、ソールオリエンス超え! オオバンブルマイ「一撃5億円」で3歳賞金王に浮上
凄まじい破壊力だ。
4日にオーストラリアで行われたザ・ゴールデンイーグルは、日本から参戦したオオバンブルマイ(牡3歳、栗東・吉村圭司厩舎)が優勝。1着賞金525万オーストラリアドル、日本円にして約5億円というビッグマネーを手にした。
オオバンブルマイは道中、中団のインコースを追走。最後の直線に入ってからも内ラチ沿いでしぶとく脚を伸ばすと、ゴール寸前で前を行く2頭の間を割って1着。入線後には武豊騎手から急遽の代打を務めたJ.パー騎手が、拳を高々と天に突き上げた。
終始インコースを立ち回ったパー騎手の騎乗も会心だったが、それに応えたオオバンブルマイの走りも見事としかいいようがなかった。何せ5月に行われたNHKマイルC(G1)3着以来、約半年ぶりの一戦である。帰国後は「世界のオオバンブルマイ」として、どのような走りを披露してくれるのか今から楽しみである。
なおザ・ゴールデンイーグルがここまで高い注目を集めた理由の1つは、やはり1000万オーストラリアドルという賞金総額の高さだろう。
ノングレードの競走にもかかわらず、オーストラリアの最高峰レース・メルボルンC(G1)の賞金総額775万オーストラリアドルを上回っている。そんなレースを見事ものにして、オオバンブルマイはジャパンC(G1)や有馬記念(G1)とほぼ同じ優勝賞金を獲得した。
「一撃5億円」で3歳賞金王に浮上
そこで今回は、オオバンブルマイが快挙を達成したこともあり、今年の3歳馬の獲得賞金ランキング上位5頭を改めて確認してみたい。※オオバンブルマイは5億円をプラスした現時点での概算、()は主な勝ち鞍。対象はレースでの獲得賞金のみ。
1位 オオバンブルマイ 6億1982.8万円 ザ・ゴールデンイーグル、アーリントンC(G3)、京王杯2歳S(G2)
2位 タスティエーラ 5億7005.3万円 日本ダービー(G1)、弥生賞ディープインパクト記念(G2)
3位 リバティアイランド 5億4333.6万円 牝馬三冠、阪神ジュベナイルF(G1)
4位 ソールオリエンス 4億7668.1万円 皐月賞(G1)、京成杯(G3)
5位 ドゥレッツァ 2億7927.1万円 菊花賞(G1)
ご覧の通り、ザ・ゴールデンイーグルを制し一撃で5億円をゲットしたオオバンブルマイが、ダービー馬タスティエーラや牝馬三冠リバティアイランドを抜き去りトップに浮上した。
ザ・ゴールデンイーグルの優勝賞金は、日本ダービー(G1)の1着賞金3億円をゆうに上回っている。また牝馬三冠レースをすべて制した際の合計4億円よりも上なのだから、首位に躍り出るのもある意味当然か。今年のクラシックホース4頭を一気に差し切ってしまったのだから、やはり5億円の破壊力たるや凄まじいとしかいいようがない。
ちなみにザ・ゴールデンイーグルは、2019年に創設されたばかりのまだ歴史が浅いレース。南半球産は4歳馬、北半球産は3歳馬のみが出走可能となっている。日本馬の参戦はオオバンブルマイが初だったのだが、重賞クラスの馬でも勝ち負けが可能であるということを示したのは、日本の関係者にとっても来年以降に向けて非常に大きかったのではないか。
もちろん、それでも勝つことが簡単でないことは間違いないだろうが、これだけ賞金が魅力的なレースである。オオバンブルマイに続かんとばかりに、来年から遠征馬が増えることは必至かもしれない。
PICK UP
Ranking
11:30更新レモンポップ、ウィルソンテソーロで「12戦11勝」の好成績、すれ違いで「コンビ解消」も…大貢献の戸崎圭太を称賛する声
某厩舎の忘年会で阪神JF勝負情報が漏洩?「アスコリピチェーノやコラソンビートには負けない」勝利に自信を見せる意外な穴馬
有馬記念を待たずにイクイノックスでほぼ決まり?年度代表馬は内定ムードも…ダート路線で難解極まるJRA賞の行方
- 【香港ヴァーズ】「遅れてきた大器」レーベンスティールが参戦!3度優勝の名手はトウカイテイオーの血脈を残せるか
- 川田将雅、福永祐一も認める「大器晩成」、4連勝中ディープインパクト産駒がついに復帰!「G1挑戦」の妹に繋げたいバトン
- 武豊が「告白」宝塚記念(G1)キタサンブラック大敗劇で「最大の敗因」とされるサトノクラウンの”荒技”の影響……凱旋門賞消滅への思いと「雪辱の秋」へ<2>
- 川田将雅「香港遠征」で一足先にプレゼント? リバティアイランド級不在でも…「重賞13連敗」の正念場で掴んだ絶好のチャンス
- ドウデュース×武豊で有馬記念(G1)!? 【香港マイル】獲得賞金「イクイノックス超え」の最強マイラーが出走!世界最強イクイノックスよりも「高評価」を得た馬がまさかの低迷!?【週末GJ人気記事ぶった斬り!】
- 【阪神ジュベナイルF】史上初となる母仔&姉妹制覇! ビワハイジ、ブエナビスタに次ぐ快挙を成し遂げたジョワドヴィーヴル【東大式必勝馬券予想】
- 何故、セラフィックコールの「豪脚」は不発に終わったのか…元JRA安藤勝己氏が指摘する「弱点」が意外に深刻なワケ
関連記事
松山弘平「意気消沈」も新たな「超有力パートナー」登場の予感!? 二人三脚で調教をつけた期待の新馬が「大差」の衝撃デビュー勝ち
【デイリー杯2歳S(G2)展望】「ポテンシャル高い」川田将雅が高評価…昨年の「3歳マイル王」全弟が試金石の2戦目!
【エリザベス女王杯(G1)展望】女王ジェラルディーナVSリバティアイランド世代の遅れてきた大物! C.ルメール絶賛「キャリア4戦」ブレイディヴェーグに勝機あり!
東京「またレコード」4重賞連続の更新…イクイノックスらの超時計に日本中が沸く一方、ジャパンC(G1)の存在意義に心配の声
【マイルCS】ソウルラッシュ×J.モレイラ「新コンビ」結成!「G1ウイナーにしたい」松山弘平まさかの乗り替わりも…国内外で期待高まるマジック