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【小倉大賞典(G3)展望】今村聖奈「コンビ相性抜群」アノ逃げ馬と再タッグ!すんなりハナなら人馬ともに「重賞2勝目」も!?

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 18日、小倉競馬場では「冬コク」の名物ハンデ重賞、小倉大賞典(G3)が開催される。ハンデ戦ではあるが、過去10年のうち9年は4番人気以内の馬が勝利している。ただし、2~3着に人気薄が飛び込んでヒモ荒れとなる傾向もあり、過去7年のうち6年は3連単で10万馬券が飛び出している。

 そんな一戦で人気を集めそうなのがディープモンスター(牡6歳、栗東・池江泰寿厩舎)だ。

 3歳時にすみれS(L)を制し、牡馬クラシック三冠にも出走。菊花賞(G1)では5着と掲示板も確保した実力の持ち主である。

 古馬になってからはオープン特別を主戦場にし、昨年2月の関門橋S(OP)を勝利。その後は金鯱賞(G2)と天皇賞・春(G1)に出走し、5着と14着という結果に終わった。

 昨秋は休み明けのオクトーバーS(L)こそ3着に敗れたが、叩き2戦目のアンドロメダS(L)を快勝して再び重賞に駒を進めてきた。

 鞍上を務める地元・福岡県出身の浜中俊騎手は、前日の17日に京都牝馬S(G3)で最有力視されるナムラクレアに騎乗予定。日曜の当レースと2日連続重賞制覇も視界に入る。


 ダンディズム(セ8歳、栗東・野中賢二厩舎)は、少なくなった現役のマンハッタンカフェ産駒。富田暁騎手とコンビを組むようになった5歳秋にようやく1勝クラスを突破した遅咲きでもある。

 その後は順調に勝利を重ねて、6歳の春に3勝クラスを突破。オープン入りしてからは、軽斤量が見込めるハンデ戦を中心に使われていたが、なかなか好走できずにいた。

 しかし、オープン・リステッドレースでは力上位で、昨年の関門橋Sでディープモンスターの2着、札幌日経オープン(L)で3着、丹頂S(OP)で2着と堅実な走りを披露。そして昨秋の福島記念(G3)で12番人気ながら2着に好走すると、今年初戦の小倉日経オープン(OP)でオープンクラス初勝利を飾った。

 8歳にして本格化した感のあるダンディズム。ほぼ毎回のようにスタートで後手を踏んでいるものの、主戦の富田騎手もそれは織り込み済み。レース序盤はできるだけ末脚を温存させる競馬が定着しており、富田騎手とのコンビで上がり3ハロン1位を記録したレースでは「4-3-0-1」と好成績を残している。

 今回も自慢の末脚を発揮できれば、8歳での重賞初制覇も十分可能だろう。


 エピファニー(牡5歳、美浦・宮田敬介厩舎)は、早くから重賞制覇の期待が高かった1頭だ。

 3歳時に未勝利から3勝クラスを4連勝。古馬初戦のアメリカジョッキークラブC(G2)で2番人気に支持された。ところが、その一戦で11着に大敗し連勝がストップすると、その後はオープンクラスでもやや苦戦。そのスランプから抜け出したのが昨年9月のケフェウスS(OP)だった。

 スタッドリーやヤマニンサンパという強敵を相手に快勝を収めたエピファニーは、続くチャレンジC(G3)で差のない4着に善戦。そして前走・中山金杯(G3)でR.ピーヒュレク騎手を背に1番人気に推された。

 同レースでは勝ち馬のリカンカブールと道中同じような好位を追走したが、直線で失速して11着。鞍上はレース後「スタートからペースが流れず、ずっと力んで走っていたぶん、息が持たなかった」と展開を敗因に挙げていたが、出遅れて序盤に脚を使った点も惨敗につながったか。

 今回は杉原誠人騎手との初コンビで改めて重賞初制覇に挑む。

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セルバーグ 撮影:Ruriko.I

 ここまで名前を挙げた3頭はいずれも重賞未勝利馬。実績的には昨夏の中京記念(G3)を逃げ切ったセルバーグ(牡5歳、栗東・鈴木孝志厩舎)が最上位だろう。

 ただし、その後は関屋記念(G3)8着、マイルCS(G1)16着、京都金杯(G3)13着と苦戦が続いている。復活のカギはやはりハナを切れるかどうかに尽きるだろう。

 そこで鞍上に指名されたのが、久々のコンビとなる今村聖奈騎手。同コンビの通算成績は「2-0-2-1」で、唯一の圏外も4着と相性は抜群。人馬ともに重賞2勝目の大きなチャンスとなりそうだ。

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アルナシーム 撮影:Ruriko.I

 アルナシーム(牡5歳、栗東・橋口慎介厩舎)は、2歳時に朝日杯フューチュリティS(G1)で4着した実力馬。その後はオープン入りにやや時間を要したが、2走前のカシオペアS(L)でオープン特別初勝利を飾った。前走の京都金杯は位置取りや馬場などがかみ合わず11着に敗れたが、7戦して5連対の1800m戦なら巻き返してもおかしくない。

 この他には、前走のエリザベス女王杯(G1)は14着に敗れたが、昨夏のマーメイドS(G3)4着、小倉記念(G3)3着とG3で安定しているゴールドエクリプス(牝5歳、栗東・大久保龍志厩舎)、前走のAJCCは得意の道悪も9着に沈んだショウナンバシット(牡4歳、栗東・須貝尚介厩舎)、前走の愛知杯(G3)で8番人気ながら2着に好走したタガノパッション(牝6歳、栗東・武幸四郎厩舎)なども上位勢との力差はほとんどない。

 同日に行われるフェブラリーS(G1)ほど注目度は高くないだろうが、馬券妙味はこちらが上。ここで高配当を手にして、フェブラリーSの軍資金を稼ぎたいところだ。小倉大賞典は18日15時20分に発走予定となっている。

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