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JRA天皇賞・春(G1)エタリオウの「扱い」が鍵? 「最強コンビ」桃井はること楠原安里梨が占う平成最後の聖戦

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桃井はるこ:フィエールマンかー。この馬は私の3番手。

この馬は休み明けで使われることが多いです。天皇賞・春もAJCC(G2)で2着に入ってから、休みを挟んで挑戦します。ただグレード制導入後、天皇賞・春で連対している馬は、すべて2月以降に1戦挟んでいるんですよ。データがすべてではない。だけど、ちょっと気になります。

 それに1番人気もあると予想されていますが、天皇賞・春は1番人気が結構負けています。一昨年はキタサンブラックが優勝したものの、過去10年で1番人気が勝ったのはこれだけ。成績は[1-0-1-8]ですからね。ちょっと本命にはしづらい。

 天皇賞・春は、ディープインパクト産駒の成績がよくないといわれます。でも、キタサンブラックはディープインパクトの全兄の産駒です。あと今年は早めの馬場だと思うので、キレが持ち味のディープインパクト産駒が向いている気がします。

 それに私はエタリオウ(牡4歳、栗東・友道康夫厩舎)を2番手にしているので。

――なるほど。

桃井はるこ:エタリオウは過去成績を見ると2着がズラリ。もう『こういうのがくるんだよ、天皇賞・春は』って感じ(笑)。シュヴァルグランがそうだったんですよねぇ。

2着ばかりだから、そろそろ勝ちたいはず。これまで京都競馬場で3戦して1勝2着2回と安定感もあり、過去に勝った経験があるフェノーメノ、レインボーラインらと同じステイゴールド産駒。ここでも十分期待できます。

 ですが、鞍上のM.デムーロ騎手の調子が悪い。デムーロ騎手も平場では勝っているものの、重賞では全く目立たないですね。それもあって本命ではないけども、切るのは怖い存在です。

楠原安里梨:私はエタリオウを入れたくない!!

 デムーロ騎手が乗れていない点は気がかり。それに前走は斤量55キロ。今回は3キロ増なのはちょっとなーって気がします。ローテーションもバッチリ。条件も整っているけど……。うーーーん、って感じ。

――エタリオウも勝ち味に遅いだけに評価も難しいところです。さて、桃井さんがすでに3番手まで話してくれたので、楠原さんは3番手と、4番手をお願いします。

楠原安里梨:グローリーヴェイズ(牡4歳、美浦・尾関知人厩舎)です。

 内枠に入って前に行ってくれれば、上位に入るんじゃないかと思っています。日経新春杯(G2)を勝ってから出走間隔が空いていますが、これは休養を必要とするタイプだからでは? 特に気にしなくてもいい気がします。

 川田将雅騎手が騎乗停止なので、戸崎圭太騎手に乗り替わり。どちらもテン乗りでしたけど、天皇賞・春は長距離レースなので、騎手が継続騎乗しているほうが成績もいいんですよね。乗り慣れない馬と上手く折り合いがつけられるのか、その点はちょっと不安ですね。

 でも戸崎騎手は本来ならシャケトラに騎乗予定でした。出走できずにこの世を去った相棒の無念を晴らすかのような騎乗を期待したいです。

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