M.デムーロ騎手が「断然人気未勝利」の不可思議なスパイラルに? あくまでも照準は宝塚記念か

ドゥラメンテ「競馬つらつらより」

 M.デムーロ騎手が、今年の皐月賞でリオンディーズ斜行、騎乗停止となって以来、不調に陥ったという話があったが、6月に入って初週[3.2.2.6]と成績が上向いてきた。2週目も4勝を上げ、また量産態勢に入ったかと思われた。

 ただ、不思議なことに、現在のデムーロ騎手は「断然人気になると勝てない」という妙なスパイラルに陥っているとネット上で話題だ。

 なんとデムーロ騎手、中央競馬のレースにおいて「1倍台」の馬で7連敗中なのだ。

11日阪神2R 1.9倍 3着(アメリカントップ)
11日阪神10R 1.9倍 2着(ダノンシーザー)
18日阪神1R 1.7倍 3着(サトノホルス)
18日阪神6R 1.7倍 2着(エックスマス)
18日阪神10R 1.7倍 6着(ラヴァーズポイント)
19日阪神8R 1.6倍 2着(タニノアーバンシー)
19日阪神11R 1.7倍 2着(クイーンズリング)

 なんとも歯がゆい印象の成績である。もちろん馬券圏内には1レースを除いて残してはいるのだが、一度も勝てないというのもめずらしいのではないか。

 ネット上でも「これはすごい」「安全運転か」「なんか悲しい」など、この成績に対し複雑なコメントが多い状況である。しかし、デムーロ騎手のこの成績には、明確な理由があるのではないか、というのが関係者の見方だ。

「今週末の宝塚記念(G1)を意識している可能性はあります。単勝1番人気が濃厚なドゥラメンテは、デムーロ騎手にとって今もっとも期待を寄せるパートナー。凱旋門賞出走への期待もありますし、今週は勝利しなければならないレース。そこにたどり着く前に騎乗停止に絶対にならないような騎乗をしていてもおかしくはないでしょう」(記者)

 上半期最後のビッグレースを見据えているということか。今週末の宝塚記念は、ドゥラメンテとともにデムーロ騎手の気合にも注目である。

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