JRA桜花賞(G1)「前走70%」ルガールカルム底見えない。三浦皇成とともに悲願なるか
今週末に阪神競馬場で開催される桜花賞(G1・芝1600メートル)。2歳王者ダノンファンタジーと牡馬と渡り合ったグランアレグリアの直接対決が注目されているが、その2強に割って入る活躍を期待されている1頭がいる。それが、ルガールカルム(牝3歳、美浦・田村康仁厩舎)だ。
父ロードカナロア、母サンデースマイルII、母父サンデーサイレンスという血統を持つ良血馬。クラブ馬主法人最大手といえるサンデーレーシングで、1口60万円×40口で募集されていた。
2歳時は新馬戦(芝1600メートル)を快勝。だが続くベゴニア賞(500万下、芝1600メートル)は、単勝1.4倍の1番人気に支持されるも、まさかの6着。騎乗したC.ルメール騎手は「今日は手応えがありませんでした」と肩を落とした。
今年はクロッカスS(OP、芝1400メートル)から始動。三浦皇成騎手と新たにコンビを結成すると、最後方から上り最速33.4秒の末脚を披露し、勝ち馬ディキシーナイトから0.1秒差の2着と好走。その後、桜花賞トライアルのアネモネスS(OP、芝1600メートル)へ向かった。
上位2着まで優先出走権が得られるこのレースで、2番人気に支持されたルガールカルムは前走から一転して好位につけると、最後の直線では馬場の真ん中から抜け出し、優勝。三浦騎手は「能力的に勝って堂々と桜花賞へ行きたいと思っていた」と語り、「位置を取りにいって自分で競馬をつくれたし、着差以上に余裕もあった」と本馬の能力を評価した。
桜花賞を控えるルガールカルムは、27日に帰厩。1週前追い切りでは、美浦の坂路を馬なりで4F52秒0、ラスト12秒0を記録。管理する田村調教師は「スポニチ」の取材に「前走は70%くらいで勝った」と余裕があったと明かし、「この馬のキレは今まで扱ってきた中でも一番」とその才能をべた褒めしていた。