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JRA「出資者の苦悩?」アーモンドアイ「凱旋門賞(G1)挑戦」大号令がまだ出ない理由

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 たしかにアーモンドアイのドバイターフは、余裕を持って勝ったようにも見えた。こうなると否が応でも期待が高まり、陣営としても『凱旋門賞』を大目標として打ち出してもよさそうなものだ。しかし、そんな景気のいい話はまだ聞こえてこない。

「今朝、栗東のトレセンで、国枝調教師は取材陣からアーモンドアイの近況などを聞かれていました。ですが、『まずは馬の状態を確認してから』とし、『そこからオーナーサイドと詰めていきたい』と次走について明言を避けています。

 アーモンドアイが、凱旋門賞に挑むに値する能力を持つことは疑う余地がないでしょう。ですが、本馬を所有するシルクレーシングはクラブ法人です。いわゆる一口馬主で形成され、複数のオーナーによって成り立っています。そのため、個人のオーナーよりも『いかに効率よく賞金を稼げるか』が重視される傾向が強く、”チャレンジ”には消極的になりがちです。

 出資者からすれば、『わざわざ凱旋門賞に挑戦しなくとも、国内のG1を連戦したほうが消耗も少なく、獲得賞金額も多くなる』という考えもあるでしょう。またドバイには参戦しましたが、ここは招待競走なので輸送費用、現地滞在費などは先方が持ちます。ただ今度の凱旋門賞は招待ではないこともあり、多額の遠征費が出資者にのしかかりますからね。二の足を踏みたくなる気持ちもわかりますよ。

 それらのリスクを出資者に背負わせてまで、凱旋門賞に挑戦するのか。この決断には時間がかかるでしょうね」(競馬記者)

 凱旋門賞でその勇姿を見たいものなのだが……。

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