【フローラS(G3)展望】JRA「G1馬の娘」ウィクトーリアに期待大! オークスに向けた巻き返しの前哨戦
いよいよ春の東京開催が始まる。21日にG1レースはないがオークストライアル、フローラS(G2、芝2000メートル)が行われる。レースを展望しよう。
桜花賞(G1、芝1600メートル)では2番人気のグランアレグリアが圧勝、1番人気のダノンファンタジーが4着に破れた。ところが、グランアレグリアが春の最終目標にNHKマイルC(G1、芝1600メートル)を選択。ダノンファンタジーはオークス(G1、芝2400メートル)を目指すことになった。オークスでダノンファンタジーが断然の人気を集めることはあるまい。このフローラSや他の路線からオークスへ向かう馬たちにも俄然注目が集まることになった、
ウィクトーリア(牝3歳、美浦・小島茂之厩舎)は函館の新馬戦で逃げてレコードV後、札幌2歳S(G3、芝1800メートル)と赤松賞(500万下、芝1600メートル)で中団から差す競馬を試みるが結果が出なかった。前走の500万下(芝1800メートル)で新馬戦以来の逃げを打ち、2馬身差をつけて勝った。やはり、この馬には逃げが合っていることが証明された。
母ブラックエンブレムは2008年の秋華賞(G1、芝2000メートル)を勝っている。兄には札幌2歳Sを勝ったブライトエンブレム、エプソムC(G3、芝1800メートル)2着などの実績があるアストラエンブレムがいる。血統的な魅力も大きい。
今回は戸崎圭太騎手と初コンビを組み、最終追い切りは戸崎騎手が騎乗予定。ただし、間隔を開けてレースを使ったほうがいい馬なので、ここで優先出走権を獲得したとしても、オークスに行くかどうかは未定とのこと。無事にここを走り、オークスやがては秋華賞で元気に走る姿を見たい1頭だ。
フェアリーポルカ(牝3歳、栗東・西村真幸厩舎)は2着馬を2馬身半差突き放した新馬戦も強かったが、注目すべきは2走目の若駒S(L、芝2000メートル)の3着。勝ったのは先日の皐月賞(G1、芝2000メートル)でサートゥルナーリア、ダノンキングリーと死闘を演じたヴェロックス。キャリア4戦目のヴェロックスに対して、キャリア2戦目のフェアリーポルカが3着。強豪牡馬とよく戦った。
シャドウディーヴァ(牝3歳、美浦・斎藤誠厩舎)は府中成績が4戦1勝2着2回3着1回と抜群。前走のフラワーC(G3、芝1800メートル)で初の中山戦を経験。上がり3Fは34秒0と鋭い脚を使っての4着。府中ならもっと好走可能だろう。1週前追い切りに騎乗した岩田康誠騎手は「落ち着きがあって毛ヅヤもいい。前走よりも状態はいいね」「前からオークスを意識してきた。ここは最低でも権利は取らないと」と強気だ。