JRA福永祐一騎手が青葉賞(G2)ウーリリで「権利マジ獲り」になる理由!? 日本ダービーへ「昨年王者」が正念場か……
27日に東京競馬場で開催される青葉賞(G2)は、貴重なダービー切符をかけた一戦だ。
今年も素質溢れる多士済々な若駒が集ったが、中でも2016年のダービー馬マカヒキの全弟ウーリリ(牡3歳、栗東・友道康夫厩舎)のスケールは大きなものを感じさせる。
ここまで2戦1勝とキャリアの浅さは否めない。だが約4カ月ぶりのレースで、いきなり重賞挑戦となった前走の毎日杯(G3)では、未知のスケールの一端が垣間見られた走りだった。
13頭立て芝1800mのレースで、ゲートこそまともに出たが、ダッシュがつかずに後方からの競馬となったウーリリ。ただ、鞍上の福永祐一騎手はそこから前へ促すと、逃げたランスオブプラーナを見るような形で、上手く好位の内側に潜り込んでいる。
レースは最初の600mが36.5秒だったことに対し、最後の600mが34.3秒という典型的な上がり勝負。好位グループの一角として最後の直線を迎えたウーリリは、全体2位となる上がり3ハロン34.0秒の末脚を発揮。勝ったランスオブプラーナをクビ差まで追い詰めたところがゴールだった。
「最後もよく差を詰めてくれていますが、逃げた馬がしぶとくて捕まえ切れませんでした。2走目で良くなっていましたし、すごく素質を感じさせる馬です」
レース後、パートナーの健闘を称えた福永騎手。ここまで1800mを2度使われており、今回の青葉賞では2400mに延びるが「掛かるような所もないですし、距離は長くてもこなしてくれそうです」と自信を深めている。
偉大な兄マカヒキの背を追って、クラシック挑戦の足掛かりを得たウーリリ。今回の青葉賞で出走権を掴むようなら、本番でも当然面白い存在になるはずだが「陣営のトーン」がそれほど高くないのは気になるところだ。