武豊「令和初JRA・G1」も期待大!? NHKマイルC(G1)ファンタジストの安定性大きな武器に?
5月5日に”令和”初のG1レース、NHKマイルC(G1、芝1600メートル)が行われる。武豊騎手が騎乗するファンタジスト(牡3歳、栗東・梅田智之厩舎)の可能性を探ってみよう。
世界の武豊騎手は相変わらず忙しい。3月にはドバイゴールデンシャヒーン(G1、ダート1200メートル)でマテラスカイに騎乗して2着。先週末、平成の盾男は天皇賞・春(G1、3200メートル)には乗らず、香港でナックビーナスとディアドラに騎乗。5月1日はジェニアルでフランスのミュゲ賞(G2、芝1600メートル)だ。
武豊騎手は令和時代にどんな競馬を見せてくれるのだろうか。まずはファンタジストでNHKマイルCに挑む。
競馬ポータルサイト「netkeiba.com」のユーザー投票による予想単勝オッズは1番人気グランアレグリアが1.7倍、2番人気アドマイヤマーズが3.9倍、3番人気ダノンチェイサーが5.0倍といったところ。ファンタジストは4番人気ながら14.6倍というおいしい配当。5番人気のヴィッテルスバッハは20倍を超えている。
実際のオッズもnetkeiba.comの予想オッズのようにかなりばらけそうな気配だ。実績的には朝日杯FS馬アドマイヤマーズと桜花賞馬グランアレグリアが抜けていて、さらにはNHKマイルCの前哨戦とも言えるファルコンS(G3、芝1400メートル)、トライアルのニュージーランドT(G2、芝1600メートル)とアーリントンC(G3、芝1600メートル)のメンバーレベルが高くなかったため下位人気が混沌としているからだ。
人気馬のいずれか、あるいは複数が飛んで、ファンタジストが馬券に絡めば高配当になる。ファンタジストは小倉2歳S(G3、芝1200メートル)と京王杯2歳S(G2、芝1400メートル)で短距離重賞を連勝しているだけに、常に距離不安が指摘されてきた。NHKマイルCで距離を克服できるのだろうか。
ファンタジストの距離適性について、新馬戦(芝1200メートル)からずっと騎乗している武豊騎手のコメントで振り返ってみよう。小倉2歳Sでは4角2番手から抜け出して優勝。武豊騎手は「距離は延びても大丈夫そうです」とコメント。京王杯2歳Sはゴール前でアウィルアウェイとの叩き合いになったがハナ差しのいだ。武豊騎手は「これなら距離が延びても大丈夫」と語った。