武豊「令和初JRA・G1」も期待大!? NHKマイルC(G1)ファンタジストの安定性大きな武器に?
朝日杯FS(G1)が初のマイル戦。15頭立て8枠14番だったファンタジストは4着だったが、武豊騎手は「内の馬にいい展開だった」「マイルは問題ありません」とコメント。続くスプリングS(G2)では1800メートル戦に挑戦する。戦前、武豊騎手は「距離は微妙に長い」と語っていたが、脚をためるレースに徹して勝ち馬にアタマ差まで迫る2着に好走できた。
こう見てくるとマイル戦には問題がなさそうだ。前走の皐月賞(G1、芝2000メートル)は13着に惨敗したが、武豊騎手の言葉通り「終わってみれば距離」ということ。皐月賞以外では実に安定した走りをしてきた馬。気性面にはなんの問題もない。馬の成長があり、これまでの経験を活かせれば朝日杯FSより好走できそうだ。京王杯2歳Sで府中のワンターン競馬を勝利しているのも強みになる。
一方、人気馬にはそれぞれ死角もある。アドマイヤマーズが朝日杯FSを勝ったのは相手が弱かったからという見方もできる。グランアレグリアは朝日杯FSでアドマイヤマーズに外から並ばれるとひるんでしまった前科がある。ダノンチェイサーはここは叩きで目標は日本ダービー(G1、芝2400メートル)だろう。
勝ち切るのは難しいかもしれないが、最も不安材料が少ないのがファンタジストだと言うこともできる。競馬では突出した能力が勝利の決め手になることもあるが、安定性こそが好走につながることもある。令和時代も武豊騎手が競馬を盛り上げてくれることは間違いない。初っ端から期待しよう。