JRAカンタービレ陣営「まさかのミス?」 デムーロ騎乗で大チャンス、ヴィクトリアマイル東西情報を入手!
12日に東京競馬場で開催されるヴィクトリアマイル(G1、芝1600メートル)。2005年にはJRAのG1における3連単の史上最高額である2070万5810円を記録するなど、とにかく荒れる傾向にあるレースだ。
この一戦を前に東西両陣営から有力な情報が届けられた。レース前にご一読いただきたい。
前走でまさかの敗戦を喫したラッキーライラック(牝4歳、栗東・松永幹夫厩舎)はここから巻き返しを図りたい。
今年の中山記念(G2、芝1800メートル)では、強力なライバル相手に2着と好走。だが、単勝1.5倍の圧倒的1番人気に支持された阪神牝馬S(G2、芝1600メートル)では、道中で不利を受けた影響もあり、まさかの8着。多くの期待を裏切る結果に終わった。
「前走は誰の目にも力負けでないことは明らか。関係者も『振り返る必要はない』と話し、『あれが本番でなくて良かった。鞍上も前走を糧にしてくれるハズ』と前を向いていました。
やれば動くタイプではあるものの、直前も坂路で50秒台と超抜な動きを見せているので調子は悪くないようです。広い東京競馬場ならば、前走のような不利を受けることもないはず。『前走の組に負けることはない!』と巻き返しに向けて並々ならぬ気合いを感じました」(栗東関係者A)
2度目のG1戴冠なるか。
今回の舞台で面白い存在なのがレッドオルガ(牝5歳、栗東・藤原英昭厩舎)だ。
勝ち味に遅いタイプで、昨年の12月のターコイズS(G3、芝1600メートル)が重賞初出走(6着)。それでも今年の東京新聞杯(G3、芝1600メートル)で6番人気ながら、インディチャンプとは半馬身差の2着。サトノアレス、タワーオブロンドンら実績馬相手に先着してみせた。
前走の阪神牝馬S(G2、1600メートル)では、3番人気に支持されたものの7着。だが、勝ち馬とは0.1秒差だったため、着順が力量差を表していると考えないほうが無難だ。
「関西の馬ながら、東京競馬場では5戦していずれも馬券圏内を確保。関係者も『左回りだとテンの行きっぷりからして違う。コーナーリングもスムーズだし、まるで別馬』と舌を巻いていました。
ちょっと時間が掛かりましたが、ようやく精神、馬体に安定感が出てきたように思います。完成も近いのでしょうが、少し血統が気がかり。母馬エリモピクシーはリディル、クラレントなど多くの重賞勝ち馬を輩出した名牝。ただ惜しいところまで行くものの、G1制覇まではあと一歩届いていません。このジンクスを覆してもらいたいところなのですが……」(栗東関係者B)
今度こそ大舞台で強さを見せてもらいたい。