凱旋門賞挑戦のマカヒキが国内最終追い切りで好感触!世界No.1ポストポンドよりも「本当に怖い」欧州のライバルホースとは
この秋、フランスの凱旋門賞(仏G1、10月2日)に挑戦するマカヒキが11日、出国前の日本最終追い切りを行なった。
「いいコンディション。リラックスして走れていたし、ラスト100mで自分からハミを取っていった。(3月の)弥生賞の時よりも筋肉がついて、良くなっている。ベリーグッドフィーリング」
本番でも騎乗するC.ルメール騎手がそう絶賛すれば、友道康夫調教師も「いいストライドで走れていたし、よかったね。やるごとに息遣いが良くなっている」と出国前の状態として及第点を与えている。
マカヒキは今後、13日から検疫を受けて19日に渡仏。シャンティイの小林智厩舎で調整を続け、9月11日のニエル賞(G2)から凱旋門賞を目指す予定だ。
さて、その上で今回はマカヒキが凱旋門賞を戦う上で、そのライバルになりそうな欧州馬の代表4頭を紹介したい。いずれも、世界の頂点に立つに足る”大器”ばかりだ。
まずは実質的な世界No.1ホース・ポストポンドの名を挙げないわけにはいかないだろう。
昨年のキングジョージ4世&クイーンエリザベスS(G1)の勝ち馬で、今年のドバイシーマクラシック(G1)でドゥラメンテに完勝したことで日本でも有名な「欧州チャンピオン」。
今年のキングジョージ4世&QESこそ直前で回避したが、現在5連勝中。秋の大目標・凱旋門賞に向けて死角らしい死角は見当たらない。出走して来れば、マカヒキの最大の壁になることは間違いないだろう。
だが、そんなポストポンドに唯一”ケチ”を付けるとするなら、凱旋門賞は斤量の差で牝馬や3歳馬が有利といわれており、ポストポンドと同じ古馬牡馬が勝ったのは2007年のディラントーマスまで遡らなければならないことだ。
だからこそ、凱旋門賞で本当に怖いのは今から挙げる「3頭の3歳馬」かもしれない。
まずは今年の英ダービー馬ハーザンドだ。「本命不在の混戦」といわれた英ダービーを勝ったものの勝ちタイムが、昨年の英ダービー馬かつ凱旋門賞馬のゴールデンホーンよりも7秒以上も遅いことから「今年の英ダービー馬はたいしたことない」といわれていた。
ところがハーザンドは続く愛ダービー(G1)も勝利して、あっさりと2カ国のダービー馬となり現地の評価を覆している。ハーザンドとは前哨戦のニエル賞で激突する可能性も高く(実際に2013年の日本ダービー馬キズナは、ニエル賞で英ダービーと戦って勝利している)、マカヒキとしても本番を見据えて負けられない相手になりそうだ。
凱旋門賞は3歳牝馬の活躍も互角の勝負をしてくるだけに、今年の英オークス馬マインディングも要注意の存在だ。