JRA日本ダービー(G1)ヴェロックス川田将雅「イライラ爆発」寸前!? 春G1で「4度の不利」”怒り”の打倒サートゥルナーリアへ「極限」仕上げ!
「あれでは競馬になりません。かわいそうでした」(高松宮記念9着、アレスバローズ)
「道中もスムーズで理想的だったのですが……。また改めて頑張ります」(NHKマイルC4着、ダノンチェイサー)
戦前までは数々の有力馬の騎乗が決まっていただけに「川田の春」になるという見解もあった。しかし、蓋を開けてみれば、度重なる不利もあってG1は未勝利……ここまで断トツのリーディング1位、重賞8勝と順調に結果を出している一方で、肝心要の大舞台で尽く不幸に見舞われている印象だ。
「先週のオークスも勝ち負けは厳しかったと思いますが、3着クロノジェネシスとはコンマ1秒差。不利がなければ3着はあったと思いますね。レース後『雰囲気も状態も素晴らしく、全力で2400mを走ってくれました』と馬を庇っていた辺りは、川田騎手とダノンファンタジーの絆を感じさせるコメントでした。
毎回のように有力馬に騎乗している分、マークがきつくなるのは、ある程度仕方ない部分もあります。ただそれにしても、この春は不利が多い印象です。本人も相当フラストレーションが溜まっているでしょうし、今週のダービーで鬱憤を晴らすような勝利を見せてほしいですね」(競馬記者)
皐月賞では、最後の直線でサートゥルナーリアと馬体を接触する不利。ヴェロックスはそこから懸命に立て直したものの、アタマ差及ばなかった。
「ダービーで逆転できるように、時間を過ごしていきたいと思います」
理不尽ささえ感じられる悔しさを胸に秘め、そんな言葉を残した川田騎手。その気持ちは陣営も同じで、この中間は栗東のCウッドで行われた1週前追い切りでは6ハロン78.7秒、ラスト11.2秒でこの日の一番時計。19日にも5ハロン69.6秒、ラストも11.9秒を叩き出し、「極限」の仕上げに近づいている。
打倒サートゥルナーリアへ、”怒り”の反撃を見せる舞台は整った。