JRA日本ダービー(G1)「府中でこそ」ニシノデイジーにオーナーも期待。皐月賞惨敗で美味しい存在に

 注目すべきは春の大目標である皐月賞と日本ダービーに臨むにあたって「私はダービーの方が楽しみです。あの馬は『府中の方がいい競馬するだろうな』と思ってます。将来的には(府中の)秋の天皇賞(G1)やジャパンC(G1)で力を発揮する馬になるんじゃないかなという気はしますね」という言葉。

 皐月賞の敗戦を想定しているかのようでもあり、日本ダービーでの激走を期待する発言だ。父はハービンジャー。代表産駒に昨年の日本ダービーで不利がありながら5着に惜敗したブラストワンピースがいるように、3歳春の府中コースで実力を発揮してくる種牡馬として定評がある。皐月賞の大敗で日本ダービーでの人気落ちは確実。ならば、日本ダービーで巻き返しての高配当を期待したくなる。

 札幌2歳Sから日本ダービーに出走してくるのは2着ナイママ、3着クラージュゲリエ、4着エメラルファイト。クラージュゲリエは後に京都2歳S(G3、芝2000メートル)を勝ち、皐月賞では5着。エメラルファイトはスプリングS(G2、芝1800メートル)の覇者だ。東スポ杯2歳Sでは皐月賞2着、日本ダービーで上位人気となるヴェロックスを4着に下している。ニシノデイジーの実力侮るべからずである。

 本追い切りは美浦・南Pで5F67秒9-1F12秒4。騎乗した勝浦騎手は「距離延長はプラスだと思うし、今回は折り合いに専念して結果を出したい」とコメント。悔いのない騎乗をしてくれることだろう。

 若干の懸念があるとすれば、弥生賞までの追い切りはパワフルな脚さばきと体の動きが連動して好印象だったが、皐月賞の追い切りからは首が高くなり、パワフルな脚さばきに対して体がリズムに乗れていないようにも見えること。日本ダービーで好走できなければ、たっぷりと休養して立て直す必要があるのかもしれない。

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