JRA「二転三転」発表に現場関係者から怒りの声!? 365頭に禁止薬物検査「現場はめちゃくちゃ」迅速な対応評価も……
「JRAが事態に気付いたのは先週金曜日の夕刻。ただ、その時点ですでにネット購入に関しては馬券の発売が行われており、土曜日の除外発表までは購入できる状況が続いていました。
結果的に除外馬に関する馬券は後に返還されましたが、枠連に関しては出走馬が1頭でも同枠に残っていれば返還されないんですね。枠連を買ったファンからすれば、当然納得できる状況ではないでしょう。
また、例えば『レース展開』で予想する人にとっても、大きな誤算だったと思いますよ。
特に約半数が除外となった函館スプリントS(G3)などは、展開が根本的に変わってくると思いますから。私の周りにもレース前から『馬券を返還してほしい』と嘆いている人がいましたね。各方面で迅速な対応を執ったJRAですが、肝心の馬券購入では一手遅れた感が否めません」(競馬記者)
さらに一連の影響は、今週末の出走予定馬にも波及した。
しかしJRAは当初「出馬投票のある20日までには」としていた検査を18日にはすべて完了。全365頭「陰性」として、予定通り出走できることを発表している。その上で、先週段階で「今週に限り」と定めていた次走の優先出走権付与期間を8月12日まで2カ月間延長することも決定した。
この点でもJRAの迅速な対応は評価を得ているが「調教師サイドや騎手会などは、何の落ち度もない。100%JRAの責任」と憤慨する現場の関係者からは、こんな話も聞かれているようだ。