JRA「二転三転」発表に現場関係者から怒りの声!? 365頭に禁止薬物検査「現場はめちゃくちゃ」迅速な対応評価も……
「事件当初JRAが検査を『(出馬投票のある)20日までに終える』と発表した際、現場から大きな不満の声があったようです。
何故なら、出走馬の多くが追い切りを行うのは水曜日(19日)か木曜日(20日)の早朝。ある美浦の調教師は『(検査結果で)使えるかわからない段階で最終調整を強いられるなんて、もう現場はめちゃくちゃだよ』と途方に暮れている様子でしたね。
結果的にJRAは18日に全頭の検査が終えて事なきを得ましたが、”現場の声”が影響したことは容易に想像できると思います。18日の日中に終えることのできた検査を『20日まで』というのは、如何にもJRAらしい”お役所的”な面が出てしまったのではないでしょうか。
またお役所的といえば、被害馬の『次走の優先出走権付与』も……。
あれも当初は『今週末に限り』ということで、各方面から不満が噴出していました。馬の状態だけを考えれば妥当な判断と言えますが、条件にあった適鞍がなければほとんど無意味ですから。
これにも『競走除外馬に今週だけ権利を与えるとか、馬の状態や仕上げをなんだと思ってるのか』(調教師)など、現場からは大きな不満が聞かれていました。結果的に2カ月間延長になりましたが、これもJRA独自の判断というよりは”現場の声”が反映した形だと思いますよ」(同)
基本的には前代未聞のトラブルの中、JRAの対応を評価する声は大きい。
しかし、検査「20日まで」→「18日終了」や、優先出走権付与「今週のみ」→「2カ月間」など発表が二転三転した背景には、本件の真の被害者である現場関係者のJRAの楽観的判断に対する”怒りの声”があったのかもしれない。