JRA「堅実」ランスオブプラーナ重賞2勝目へ。一線級へのリベンジと「父の飛躍」のために……
不安のある人気馬に飛びつくのは馬券としては最低だ。しかし、好走する可能性のある限り馬券からあっさり外すわけにはいかない。ランスオブプラーナの血統はどうなっているのだろうか。
「父ケープブランコは愛ダービー(G1、芝2400メートル)を優勝した名馬ですが、種牡馬としては未知数。2015年から日本軽種馬協会で供用され、ランスオブプラーナはその初年度産駒にあたります。日本での距離適性は模索中といったところです。ただ、ケープブランコの父は欧州のチャンピオンサイアーであるガリレオですから、力の必要な馬場は得意でしょう。
ランスオブプラーナは稍重だった未勝利戦(芝1400メートル)を0.6秒差で圧勝しています。福島の週末は雨予報ですから、荒れ馬場になればチャンスです」(同)
ランスオブプラーナは現状、同世代のなかで力量的に抜けてはいないものの、道悪になればより高いパフォーマンスを発揮しそうだ。もとより相手も二線級のメンバーとあれば、馬券には入れておく必要があるだろう。
問題は同型との兼ね合い。上位人気になりそうなヒシイグアスが逃げる可能性もあるからだ。ランスオブプラーナの主戦として定着した松山騎手は「展開が大事になってくると思います。行かなくてもいいんですが、自分のリズムで運べるかですね」と分析している。逃げて突つかれると苦しいので番手のほうがいいのかもしれない。
ランスオブプラーナが今後どのような競走馬に成長していくのは未知だが、ここで好走できれば、力のいる馬場で活躍する馬になっていくのだろうか。大きな期待は持ちすぎないでラジオNIKKEI賞での走りを楽しみにしよう。