阪神大賞典(G2)馬券に「6,500万円」を投資した「伝説のギャンブラー」が手にした「切なすぎる報酬」とは!?
「馬券で誰かが大儲けをした」というニュースが時おり報道されるが、そんな報道を見るたびに競馬好きは「いつか自分も」と思ってしまうもの。こんなどうしようもない小市民ギャンブラーが、競馬で1,000万円以上の「人生に残るような大勝ち」をするには、以下の2通りの方法しかない。
1.小金を用意して非現実的なギャンブルを行う。
2.大金を用意して現実的なギャンブルを行う。
つまりは100円単位の資金でひたすら1,000万馬券を狙っていくという方法が「1」で、100万円単位の資金で10倍程度の配当を狙っていくのが「2」というわけだ。
無論、前者の方が低リスクだが、後者の方がギャンブラーとして格好いいことはいうまでもない。そして、何より「1」の方法では、運が良くても通算で1,000万円程度投資した際に、ようやく1,000万馬券が当たるというのが関の山だろう。
そんなわけで今回は実際に「2」の方法を実践し、本当に1,000万円以上の超高額配当を手にした”真のギャンブラー”を紹介したい。
最近では、トーホウジャッカルが勝った2014年の菊花賞(G1)に出現した『ジャッカルおじさん』が有名だ。
体質が弱いためにデビューが遅れ、ダービーの出走さえ叶わなかったトーホウジャッカル。夏に条件戦を勝ち上がり、神戸新聞杯(G2)で3着入線して、何とか菊花賞に駒を進めた。本来であれば穴馬の一頭に過ぎなかったはずだが、馬券発売の初日となる金曜日の16時頃のことだった。
どこからともなくトーホウジャッカルの単勝に約200万円が投入され、断トツの1番人気になったのだ。
その後、最終的に単勝6.9倍の3番人気に落ち着いたが、これでも過剰人気なのは間違いない。しかし、その菊花賞を制したのはトーホウジャッカルだったのだから、『ジャッカルおじさん』の”一人勝ち”のようなレースだった。結局、1,400万円ほどの払戻しを受けたのだ。
だが、1,000万円以上を儲けた『ジャッカルおじさん』も、最も有名な『2億円おじさん』別名『ミラクルおじさん』比べれば、まだまだ小物なのかもしれない。
03年の日本ダービー(G1)で『ミラクルおじさん』は、単勝2.6倍の1番人気に50万円を突っ込んで見事に的中。まずは130万円の払戻しを受け取ると、翌週の安田記念(G1)でも単勝9.4倍の4番人気に、そのまま130万円を投下。
文字通りの”競馬版ダブルアップ”であるが、この勝負が見事に実を結ぶ。安田記念を4番人気の馬が勝利し130万円の9.4倍、つまりは1,222万円をゲットした。
ただ、ここで終わらないのが『ミラクルおじさん』が伝説のギャンブラーになった所以だ。
続く6月29日の宝塚記念(G1)の前日。1,222万円という大金を抱えて競馬場へ向かったであろう『ミラクルおじさん』は、それを全額ヒシミラクルの単勝に投入。伏兵の一頭に過ぎなかった本馬の単勝オッズは一気に跳ね上がり、前日ながら1番人気に躍り出ることに。