JRA藤田菜七子「夏の間に並べたのは大きい」自己最多27勝目! 武豊ら参戦中WASJ巻き返しに期待
25日、札幌競馬場で行われた3歳未勝利を藤田菜七子騎手が勝利。これで騎乗機会7週連続勝利となり、早くも27勝目。昨年、自身が達成したJRA女性騎手による年間最多勝利記録に並んだ。
今の充実ぶりを見せつける勝利だった。14頭立てのダート1700mで行われたレース。藤田菜七子騎乗のキモンボーイは、スタートでやや遅れて後方から。道中で内々を通ってポジションを上げると、4コーナーで先頭集団に並び掛ける。最後は先に抜け出したシゲルクロダイヤをきっちり捉えてゴールした。
「最近いいレースをしていたので、(同じ)その形でレースしました。ゲートは遅いので前には行けないけど、馬群も苦にせず、しっかり走ってくれました」
この日は自身も出場中のワールドオールスタージョッキーズシリーズ(WASJ)が開催されているということもあって、札幌競馬場は大盛況。藤田菜七子騎手が勝利したことで大きな歓声があったようだ。
「今週は菜七子騎手にとって初の札幌参戦だっただけに、現地のお客さんも盛り上がっていたようですね。初コースで勝利を上げたことも大きいですが、ロスのないレース内容もお見事。
これまでの菜七子騎手はどちらかというと外を回すレースが目立っていましたが、最近は臆せず馬群の中に突っ込んでいきます。春から適用されている女性騎手の重量見直しはもちろんですが、自身の成長が勝ち星量産に繋がっていると思いますね」(競馬記者)
今年でデビュー4年目を迎えている藤田菜七子騎手だが、ここまで6勝→14勝→27勝と年々勝ち星を“倍増”させてきた。
さすがに今年は倍増ペースとは言えないが、それでも本人は「昨年の成績を超えることが第一の目標でした。夏の間に並べたのは大きい」と手応え十分。今の充実ぶりなら、昨年の倍にあたる54勝に迫るはずだ。
「これに満足せず、もっともっと勝っていきたい」
現在、関東リーディング13位と、トップジョッキーの階段を順調に上っている感のある藤田菜七子騎手。武豊騎手やC.ルメール騎手ら世界のトップジョッキーが参戦中のWASJでは現在最下位と苦戦中だが、後半の反撃を期待したい。