18年ぶりの快挙なるか!?「次元が違う」九州産馬の大物カシノマストが「韋駄天」から継承された狂気のスピードを見せつける
今週の小倉2歳S(G3)に出走するカシノマスト。同じ九州産馬でも、父は九州繋養の種牡馬ではなく、北海道日高郡のレックススタッドで繋養されているキャプテントゥーレだ。つまり、母レインボウスズランを一度、北海道で種付けし、九州に戻して産まれたのがカシノマストということになる。まるで”持ち込み馬”のようなイメージだが、近ごろはこういった九州産馬も増えてきている。
そして、何よりもカシノマストがこれまでの九州産馬と大きく違うところは、産まれた経緯だけでなく、そのケタ違いの能力だ。
実は、カシノマストは本来なら”お決まりコース”となる九州産馬限定の新馬戦を除外されたため、一般馬の新馬戦でデビューしている。しかも、あろうことかそこで6馬身差の圧勝を収めているのだ。
さらにその圧勝劇を受けて、今度は小倉2歳Sの前哨戦となるフェニックス賞に出走。デビュー勝ちした一般馬を相手に2着に好走している。
「カシノマストのフェニックス賞はスタートから果敢にハナを奪いに行きましたが、他の馬と競り合いになった結果、前半の3ハロンが32.8秒というハイペースになってしまいました。しかし、それで2着は立派。勝ったクインズサリナには一歩及びませんでしたが、小倉2歳Sでの逆転はあるかもしれません」(競馬記者)
翌週に行なわれた北九州記念(G3)の前半の3ハロンが33.6秒だったことを考慮すれば、カシノマストが如何に”2歳馬離れしたスピード”でぶっ飛ばして行ったのかが理解できるはずだ。