三浦皇成騎手、落馬負傷で復帰は未定。肉体的、精神的なストレスは相当だが……
先月14日に札幌7Rで落馬負傷した三浦皇成騎手。左第4、5、6、7、8、9、10、11、12肋骨骨折、左肋軟骨骨折、左緊張性気胸、左血気胸、左副腎損傷、骨盤骨折と、かなりの重傷であり、同18日の手術後、集中治療室(ICU)に6日間いたという話もあり、その深刻度がうかがえる。
同24日には一般病棟に移り、すでにリハビリを開始していることから、復帰に向けた準備は開始しているようだが、復帰時期は未定。これだけの大けがをした以上、すぐに肉体がもとに戻るはずがないだろう。
バランス感覚に不可欠な骨盤を骨折したことで、仮に復帰してもこれまで続けてきたような騎乗に戻れるのか、という不安の声もあるが、”精神面”での不安もあるという指摘も多い。
2012年11月に落馬負傷した佐藤哲三騎手は、その後騎乗しないまま14年に引退。負傷した左腕が回復しなかったのが最大の理由とのことだが、リハビリ中、相当に精神を追い込まれたと各メディアのインタビューでも語っている。
ただ、佐藤騎手は最終的に引退を決断したが、そういった状況を救ってくれたのは、オーナーとして佐藤騎手を高く評価し乗り馬を回していた、ノースヒルズの前田オーナーら、自分を支えてくれた人の激励だったという。
三浦騎手にも仲間や家族など、多くの励ましを受けているに違いない。前向きにリハビリ に取り組んでいるという情報も入ってきているので、ファンとしてはゆっくりと、元気な姿で帰ってきてくれることを待つべきなのだろう。