【毎日王冠(G2)展望】JRA安田記念覇者インディチャンプ始動!「マイル中距離の猛者」が集結!!
6日(日)には、恒例の毎日王冠(G2、芝1800メートル)が開催される。G2ではあるものの、実績馬が秋の始動戦として出走するケースが多いレース。天皇賞・秋(G1)やマイルCS(G1)へも繋がる重要な一戦だ。
人気を集めそうなのは、今年の安田記念(G1)を制したインディチャンプ(牡4歳、栗東・音無秀孝厩舎)だ。
デビューから無傷の2連勝を達成。その勢いで臨んだ毎日杯(G3)は3着に敗れたが、昨年の有馬記念馬ブラストワンピースをはじめとした同世代の強豪が相手の結果と考えれば高く評価できる。
続くアーリントンC(G3)も、勝ち馬タワーオブロンドンから0.2秒差の4着と好走した。今年2月の東京新聞杯(G2)では、直線で抜け出し後続を振り切って初の重賞タイトルを奪取。着差以上の完勝劇を演じている。
確かな成長を遂げた素質馬は、6月の安田記念で念願のG1タイトルを獲得。昨年の年度代表馬アーモンドアイなど強豪を蹴散らし、1分30秒9のレースレコードでマイル界の頂点に立った。
福永祐一騎手の好騎乗は大きかったが、その力がトップレベルにあることは間違いない。春秋マイル王へ向けた緒戦の走りに注目だ。
日本ダービー(G1)2着馬ダノンキングリー(牡3歳、美浦・萩原清厩舎)も主役候補の1頭。
皐月賞(G1)は3着に敗れたが、勝ち馬サートゥルナーリアとタイム差なしという結果は十分に評価できる。続くダービーもクビ差かわせず2着と惜敗。しかし粘るロジャーバローズを追い詰めた強烈な伸び脚は、自力の高さを感じさせるものだった。
東京1800mは共同通信杯(G3)を制した舞台。古馬相手でも上位争いは濃厚だろう。
昨年の毎日王冠を制したアエロリット(牝5歳、美浦・菊沢隆徳厩舎)にもチャンスはある。
今年5月のヴィクトリアマイル(G1)では、ハイペースの逃げから驚異の粘りを見せて5着。人気を裏切る結果となったが、海外帰国初戦ながら十分に見せ場を作った。
続く安田記念は想定通りに逃げて2着。最後は差されてしまったが、本レースでも粘り強い走りを披露した。2年続けて2着は納得の結果と言えるだろう。充実した状態で臨めそうなココは連覇も十分にある。