JRAサートゥルナーリア「スミヨンならOK」天皇賞参戦の裏に「ルメール・ファースト事情」と日本人無視
10月の天皇賞・秋(G1)に、先日の神戸新聞杯(G2)を圧勝したサートゥルナーリア(牡3 栗東・角居勝彦厩舎)が参戦することが正式に決まった。
神戸新聞杯では春のライバルだったヴェロックス、期待馬ワールドプレミアら好メンバーが集まったが、番手から次元の違う走りでもったままの完勝。秋のG1シーズンへこれ以上ないスタートを切った。
2400m問題なしを示したサートゥルナーリアだが、適性も鑑みての天皇賞参戦は、前々からいわれていたこと。予定通りといえるのではないか。
そして、鞍上には短期免許で来日する仏リーディング・C.スミヨンが騎乗することになった。
「鞍上は主戦のC.ルメールからスミヨンへ。この『ルート』ならアリってことだろう。
ルメールには、同じく天皇賞に出走するアーモンドアイがいるからね。本来ならサートゥルナーリアはノーザンの『ルメール・ファースト』で菊花賞やジャパンCなどの選択肢もあった。日本人騎手しか代わりがいないなら、そうなっていたかもしれない。
ただ、今年はルメールに勝るとも劣らない外国人ジョッキーが沢山来る。L.デットーリ、スミヨンあたりは世界的にはルメールより完全に格上だし、ノーザンもこの決定にしたんだろう。
特にスミヨンは過去、角居厩舎の管理馬で気性の激しい兄のエピファネイアを難なく乗りこなしてジャパンCを勝っているし、その辺の相性の良さも評価されたんだと思うよ」(現場記者)
ノーザンの「大物外国人ファースト」は如実だ。この秋、ノーザン生産のトップクラスの動向は「日本人騎手蚊帳の外」となるのは確実な状況になりそうな動きだ。