武豊参戦で注目度アップ!キセキ、ブラストワンピース、フィエールマン、エネイブルほか2019凱旋門賞出走予定馬と馬券購入方法
斤量が有利な3歳馬ソットサスとジャパンも注目の2頭。ソットサスは、フランスダービーの勝ち馬で、前哨戦のニエル賞を勝利しエネイブル陣営もマークする一頭。最内枠を引いて斤量の恩恵があるというのも大きなプラス材料だ。ジャパンは名門オブライエン厩舎の一頭。厩舎の主戦ジョッキーであるムーアが、マジカルではなくこちらに騎乗するという点からも、同馬を推す声が多い。
古馬では昨年の凱旋門賞で4着だったヴァルトガイストも注目。前哨戦のフォワ賞を勝利。レースは4頭立てではあったが、同馬も内枠を引いたのは好材料だ。オブライエン厩舎のマジカルも捨てがたい。ヨークシャーオークスはエネイブルに完敗だったが、昨年の凱旋門賞10着以降は9戦5勝2着4回と素晴らしい成績。G1を3勝、ブリーダーズカップターフ2着など実績は申し分ない。
武豊騎手が騎乗するソフトライトは、当初予定していた馬が怪我で回避したため、オーナーサイドが馬を確保して追加登録料12万ユーロ(約1400万円)を払ってまで用意した馬。さすがにここは厳しいか。
展開を考察すると、逃げるのはイギリスのガイヤースだろう。4月のダルクール賞で後続を10馬身も引き離す逃げを見せており、実績は劣るがここでも自分の競馬に徹するとみられる。さらに展開の鍵を握る日本のキセキは真ん中に入った。このレースは枠順と展開、そして位置取りが非常に重要なレース。追い込んでは持ち味の出ないキセキは2~3番手あたりで競馬をするだろうし、どこで動くか見ものである。さらに同馬の脚を知る川田騎手のブラストワンピース、ルメールのフィエールマンらがどんな仕掛けを見せるかも注目だ。
レース直前の現地情報によれば、3頭とも調整は順調の様子。フィエールマンは内枠に入ったことで包まれる懸念はあるものの、今年は変則コースとなるオープンストレッチを採用。これは直線で仮柵が外れて、インコースにスペースができるというもの。日本では見られないシステムだが、内枠有利との声も多く、これはフィエールマンに有利だろう。また追い切りも予定通りでリラックスしていい状態とのこと。キセキは追い切り後も落ち着き、前走の疲れはない様子。こちらもオープンストレッチの恩恵が受けられそうなこともあり、位置取りがポイントになりそう。ブラストワンピースも内枠で、インを突いて勝利した札幌記念の内容からも、オープンストレッチをうまく活用してインコースに突っ込むことが想定される。こちらも追い切りを順調に終え、疲れもなく万全の様子。日本馬3頭はいずれも順調であり、またオープンストレッチの恩恵が活きそうな枠を引いた。日本競馬初の快挙となるか、週末の大一番から目が離せない。
■馬券の購入方法
この凱旋門賞はJRA(日本中央競馬会)を通じて馬券の購入が可能だ。馬券の購入方法は大きく分けて2つ。まずはインターネット投票を活用した「即PAT会員」および「A-PAT会員」。もう一つはUMACA投票(キャッシュレス)だ。これはJRA(日本中央競馬会)が発行する専用のICカード「JRA-UMACA(ウマカ)」を利用するもの。このカードに入金し、JRAの全10か所の競馬場やウインズに設置されたUMACA投票機を利用して購入できる。投票内容や的中と払戻は、そのままカードに記録されて馬券は発行されないので注意が必要。それでも以前はインターネット投票のみだったことを考えると、便利な世の中になったといえるだろう。詳細はJRAの公式サイトをご確認いただきたい。